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日本郵船/世界初のアンモニア燃料タグボート誕生へ改造工事開始

2023年10月31日/IT・機器

日本郵船は10月31日、温室効果ガス(GHG)排出量の更なる削減の実現に向けて、同社グループの新日本海洋社が東京湾内で運航していたLNG(液化天然ガス)燃料タグボート「魁」を、アンモニア燃料タグボート(A-tug)とするため、京浜ドック追浜工場で改造工事を開始したと発表した。

<アンモニア燃料仕様に改造>
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工事では主機(エンジン)・燃料タンクを含む機関全体を交換するため、機関室を切断して既存LNG燃料仕様の設備を取り出し、新たにアンモニア燃料仕様のものを設置する。このアンモニア燃料エンジンは、IHI原動機太田工場(群馬県)で実機による運転試験を終え、CO2の約300倍の温室効果がある一酸化二窒素(N2O)や、未燃アンモニアの排出がほぼゼロとなることが確認されている。

A-tugは2024年6月に竣工を予定しており、その後は引き続き新日本海洋社の運航により世界初のアンモニア燃料船として脱炭素効果や運航の安全性を検証するための実証運航を行う。

<今後の計画>
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同社グループは外航海運事業のGHG排出量ネットゼロを2050年までに達成するため、今後も次世代燃料へのエネルギーシフトを推し進めるとしている。

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