NIPPON EXPRESSが11月13日に発表した2023年12月期第3四半期決算によると、売上高1兆6753億5200万円（前年同期比14.6％減）、営業利益514億4200万円（67.3％減）、税引前利益524億4900万円（67.7％減）、親会社に帰属する四半期純利益305億2000万円（72.7％減）となった。
物流業界の市況は、国際物流が主要国の景気後退の長期化による製造業の弱含みが継続する中、荷動きは総じて低調に推移。また、国内物流では半導体等の部材供給制限の緩和による自動車生産の回復等一部では動きがみられるものの、全体としての荷動きは力強さに欠ける状況で推移した。
こうしたなか、同社の業績は重量品建設セグメントが風力発電関連や産業機械関連の取扱いが堅調に推移し、増収増益となった一方、ロジスティクスの各セグメントは全体として荷動きが総じて低調に推移した影響を受け、航空貨物、海運貨物の取扱いが半導体関連や自動車関連等を中心に減少したこと、販売単価が下落したこと等から、減収減益となった。
通期の業績については、想定以上に国際貨物の輸送需要が低迷していること等を理由に、前回発表予想を下回ることが見込まれるため、予想を下方修正しており、売上高2兆2700億円（13.3％減）、営業利益740億円（52.4％減）、税引前利益750億円（53.2％減）、親会社に帰属する当期純利益480億円（55.7％減）を見込んでいる。
