日本GLPは、兵庫県尼崎市で延床面積23万8400m2の物流施設「GLP ALFALINK尼崎南棟」を着工したと発表した。
＜「GLP ALFALINK尼崎南棟」外観完成イメージ＞
「GLP ALFALINK尼崎南棟」は、2棟で総延床面積約35万m2の大規模多機能型物流施設「GLP ALFALINK尼崎」の1棟目となる施設で、関西最大級のマルチテナント型物流施設として2025年10月の竣工を予定している。
すでに1-2階の4万3000m2には佐川急便の入居が決定しているほか、食品や飲料などの流通加工と保管業務を行うジョブポートほか1社とも賃貸借契約を締結し、総延床面積7万m2超の賃借が決定している。
なお、「GLP ALFALINK尼崎」ではもう1棟の「GLP ALFALINK尼崎北棟」でも一部区画を成約済みで、現時点で全体の約60％が成約済みとなっている。
＜「GLP ALFALINK尼崎」の敷地内に設ける広場や共用棟の完成イメージ＞
「GLP ALFALINK尼崎南棟」は、6階建てのマルチテナント型施設で、最大9テナントが入居できるように設計されている。ダブルランプウェイでの上下階移動を可能とし、3階は平面使い、4-5階は垂直搬送機と荷物用エレベーターが設置されたメゾネット使い、最上階の6階は両面バース利用を可能とするなど、さまざまなニーズに対応し、入居企業の効率的なオペレーションをサポートする。
内装は、川や海に囲まれた地元尼崎の特性を反映したデザインを採用し、同施設で働く従業員が施設への愛着を深めるとともに、快適に過ごせる環境を整備する。
敷地の北西部には、近隣緑地への連続性を保つため、開放感あふれる広々とした広場を設ける。この広場は、災害時には避難場所としても機能する。また、共用棟には、地域住民も利用可能なレストランや、コンビニエンスストア、事務作業やイベント利用等が可能な多目的スペース、フットサルなどが楽しめるマルチコートや子育て支援施設などを設置し、就労環境の快適さと地域との共生を追求する。
さらに、広場から共用棟、そして「GLP ALFALINK尼崎南棟」の外壁通路を通り、隣接するサイクリングロードへと行き来できる動線を2階レベルで確保することで、歩車分離を図りながら安全性を確保するとともに、施設で働く従業員や街全体の豊かな生活をサポートする。
開発エリアは、大阪駅まで直線距離で9km、国道43号の利用で大阪都心部まで約30分でアクセスできる。また、阪神高速5号湾岸線と3号神戸線の「尼崎西IC」まで至近で、関西全域への広域配送の物流拠点として適した立地環境にある。
最寄りの阪神電鉄本線「尼崎センタープール前駅」からは徒歩圏で、近くには路線バスの停留所もあり、住宅エリアも至近であることから、雇用確保の面でも優位性を持ち合わせている。
なお、同エリアは「尼崎21世紀の森構想」の対象区域内にあり、同構想への一助となるべく、緑豊かな外構計画の実現や、自家消費型太陽光設備の設置とグリーン電力の購入、CASBEE、ZEB認証の取得などを通じて、環境負荷の低減と地域環境との親和を図り、「GLP ALFALINK尼崎」と街との共生を目指す。
＜「GLP ALFALINK尼崎」全体完成イメージ＞
日本GLPは、11月16日に「GLP ALFALINK尼崎南棟」の起工式を挙行。同社の帖佐 義之 社長は、「これまで関東で培ってきた『ALFALINK』ブランドの実績と経験を生かし、当施設を関西エリアの旗艦拠点と位置付け、入居企業の発展をサポートしていきたい。『GLP ALFALINK 尼崎』が入居企業同士の共創と、地域・環境との共生を目指し、尼崎の経済発展の中心となることを期待している」とコメントしている。
■「GLP ALFALINK尼崎南棟」概要
建設地：兵庫県尼崎市道意町7-1-10
アクセス：阪神高速5号湾岸線・3号神戸線「尼崎西IC」300m
阪神電鉄本線「尼崎センタープール前駅」徒歩7分（500m）
敷地面積：10万7300m2
延床面積：23万8400m2
構造：地上6階建て、免震PC造 一部S造
着工：2023年11月
竣工：2025年10月末（予定）
認証取得：CASBEE認証、ZEB Ready認証取得（予定）
