国土交通省は11月24日、港湾のターミナルにおける脱炭素化の取組を客観的に評価する認証制度の創設に向けて取り組んでいるが、このほど「CNP認証(コンテナターミナル)」の試行を開始すると発表した。
国土交通省では、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化や水素・アンモニア等の受入環境の整備等を図るカーボンニュートラルポート(CNP)の形成を推進している。
CNPの形成を推進する取組の一つとして、国土交通省では、港湾のターミナルにおける脱炭素化の取組を客観的に評価する認証制度の創設に向けて取り組んでおり、2023年3月に「CNP認証(コンテナターミナル)」の制度案を取りまとめた。
このほど、同制度の本格運用に向けて、評価基準の妥当性、認証機関に求められる能力、体制等について検討を行うため、試行を開始するもの。
試行とは、各コンテナターミナルにおける脱炭素化の取組の評価に必要な情報を提供してもらい、評価基準の妥当性、認証機関に求められる能力、体制等を検討する。
より良い制度につながる効果的な試行となるよう、コンテナ取扱量が多く、多様な脱炭素化の取組を行っているコンテナターミナルを試行の対象とすることとする。
具体的には、コンテナ取扱量の上位6港湾の港湾管理者からの推薦を受けて、試行に協力してもらえるターミナルを決定した。
国土交通省としては、我が国の港湾が脱炭素化を進め、荷主、船社等から選ばれるとともに、ESG投資を呼び込み、競争力のある港湾となることを目指し、この制度の試行及び試行結果を踏まえ、制度改善等の検討を行っていくとしている。
■試行対象のコンテナターミナル
東京港:大井コンテナ埠頭1~2号
横浜港:南本牧ふ頭
名古屋港:鍋田ふ頭
大阪港:夢洲C-11
神戸港:ポートアイランドPC15-17
博多港:アイランドシティ
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