セイノーホールディングス傘下の、セイノーフィナンシャルは11月28日、あいおいニッセイ同和損害保険との間で損害保険代理店委託契約を10月に締結し、11月より取引信用保険の販売を開始したと発表した。
物流業界では初めて、売掛保証と取引信用保険をワンセットで提供することが可能になる。
無担保無利子融資の返済が本格化すると共に、アフターコロナで物価高や人手不足により先行き不透明な経済状況下において、取引先の倒産など売掛債権の回収不能による損害に対するリスクヘッジ対応のニーズは高まっている。
セイノーフィナンシャルでは、従来から売掛保証サービスをセイノーグループの顧客に提供してきたが、この度、今まで以上にまとまった売掛債権の包括的な保証ニーズに対応する為、あいおいニッセイ同和損害保険の取引信用保険を取扱うことになったもの。
取引信用保険は、取引先(債務者)の万が一の倒産等により被保険者が売上代金を回収できなくなった場合に、被保険者が被る債権の未回収損害に対して、債務者支払限度額の範囲内で保険金を支払う保険。
原則、すべての取引先を保険の対象とするが、一定の規則性を維持できる範囲で一部の取引先を対象とすることも可能。債務者ごとに審査を行ったうえで債務者ごとに支払限度額を設定する。