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ヒューテックノオリン/大阪府箕面市で西日本の基幹拠点竣工

2024年02月07日/物流施設

C&Fロジホールディングスは2月6日、子会社のヒューテックノオリンが大阪府箕面市で新たな基幹拠点を竣工し、同月5日に竣工式を実施したと発表した。

<ヒューテックノオリン新拠点>
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新拠点は、全国共同配送網の西日本の拠点である「関西支店」での取扱物量増加への対応と、既存施設の賃貸借契約満了に伴い、大阪府箕面市の社有地に新たに施設を建築したもの。新名神高速道路「箕面とどろみIC」から2.4kmと至近で、近畿圏や近畿以西、中京圏などへの交通の要所として、広い輸配送能力が期待される。

新拠点には、管理機能である「関西支店」と、冷凍食品の全国共同配送を行う「近畿圏共配センター」、冷凍原材料の取扱いから加工製造を行う「関西工場」の各機能を、関西支店第二センター(大阪府高石市)から移管。

「近畿圏共配センター」は、関西支店第二センターの2.6倍に相当する4万9000トンの収容能力を有し、ヒューテックノオリン最大の冷凍自動倉庫システムによって、フォークリフト荷役などを大幅に軽減させ、高効率なロジスティクスの実現を目指す。

主に冷凍野菜や果実のリパックを行う「関西工場」では、保管倉庫と加工工場を一体化した効率の良い機能を備え、生産ラインを従来比2倍の2基に増設することで、今後益々高まる冷凍食品ニーズに対応する。

新拠点では、高効率な物流体制を実現するため、26基のドックシェルターを備えるとともに、荷待ち時間削減のための「トラック予約受付システム」を導入。自動倉庫システムは、冷凍食品のパレット輸送化に対応可能な仕様設計とした。省力化・高効率化のため、管内は無線LANとハンディターミナル端末による情報読み取り/入力機能を備えている。

環境面では、グリーンビルディング認証として「CASBEE大阪府(建築物環境配慮制度)」のAランク(大変良い)を取得。建物屋上に太陽光発電システム(パネル容量1009.8kW)を設置し、関西電力とオンサイトPPA契約を締結するとともに、系統電力も環境価値(非化石証書)を付加したグリーン電力を使用することで、新施設で使用する全電力を再生可能エネルギー由来で賄うことができる。冷凍倉庫や仕分室、荷捌室の冷却設備では、環境負荷が低い自然冷媒を採用した。

なお、新拠点には、将来の事業拡張や機能追加のための増築可能余地を確保しており、将来の需要拡大に対応が可能となっている。

■施設概要
名称:ヒューテックノオリン関西支店
ヒューテックノオリン関西支店 近畿圏共配センター
ヒューテックノオリン加工営業部 関西工場
所在地:大阪府箕面市森町西3-1-1
敷地面積:5万1199m2
建物階数:倉庫棟2階、 事務棟5階
延床面積:3万8805m2(自動倉庫仮想床含む)
収容能力:4万9165トン
設備:冷凍倉庫(自動ラック倉庫、移動ラック倉庫)
ドックシェルター26基(うちオートシェルター3基)、垂直搬送機7基、有軌道台車12台
保税蔵置場、リパック工場
太陽光発電システム

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