三井E&Sは3月7日、ライセンサーの独MANエナジーソリューションズSEと共同で、大型舶用エンジンでの水素燃焼運転に世界で初めて成功したと発表した。
三井E&S玉野工場敷地内にあるシリンダ直径50cmの舶用2サイクルテストエンジンで、4本あるシリンダーのうち1本をLNG焚きエンジンME-GI機関デザインをベースとした水素燃焼用に改造。同工場内に建設した水素ガス供給設備(液化水素タンク、水素ガス圧縮機他、以下水素供給設備)とのカップリング運転で、水素漏洩などの不具合なくテストエンジンの100%負荷運転に成功した。
また、今回の試験運転では、着火しやすく適切な燃焼制御を行う必要がある水素燃料で、シリンダーの95%相当の熱量を賄い、従来燃料で運転する他の3シリンダーと同等の燃焼圧力波形が得られたほか、エンジンが必要とする高圧水素を水素供給設備から安定供給できることもあわせて確認している。
今後も三井E&Sは、国際海運の水素関連ビジネスの早期立上げに向けて、水素燃料に対応した舶用エンジン提供に向けた歩みを着実に進めていくとしている。
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