ジャパン マリンユナイテッド（JMU）は3月13日、有明事業所（熊本県玉名郡長洲町）で建造していた新開発船型のバルクキャリア「SPRING HARMONY（スプリング ハーモニー）」を引き渡したと発表した。
＜SPRING HARMONY＞
同船は、フランスのダンケルク港要求を満足する最大船型の船舶。最新の解析技術で低抵抗・高効率を追求した最適船型に加え、JMU独自の省エネデバイス「Super Stream Duct」、「SURF-BULB」、「ALV-Fin」の最適化や、電子制御エンジン、低摩擦塗料、大直径プロペラの採用などにより、省エネ化を実現している。
これにより、GHG（温室効果ガス）排出規制であるEEDI（Energy Efficiency Design Index）に対して2025年以降の契約船に適用されるPhase3レベルを先取りして満たしているほか、バラスト水処理装置の装備や、有害物質一覧表の保持、NOx排出規則TierIIIへの適合など、さまざまな環境規制に対応している。
■「SPRING HARMONY」概要
全長：最大292.0m
幅：45.0m
深さ：24.55m
喫水：18.234m
載貨重量：18万2498トン
総トン数：9万3367
主機関：MAN-B&W 7S60ME-C10.6-HPSCR ディーゼル機関1基
航海速力：14.4ノット
定員：25名
船級：NK
船籍：パナマ
