日本郵船は3月14日、アストモスエネルギーと共同保有する大型LPG運搬船の命名式を川崎重工業 坂出工場で同月1日に行ったと発表した。
同船は2003年に竣工した「GAS CAPRICORN(ガス カプリコーン)」以来、21年ぶりの両社による共有船。
式典ではアストモスエネルギーの高橋 良仁 上席執行役員が同船を「GAS GARNET(ガス ガーネット)」と命名し、支綱の切断が行われた。日本郵船からは渡辺 浩庸 常務執行役員をはじめとする関係者が出席し、アストモスエネルギーの関係者とともに同船の安全航海を祈念した。
同船は、重油とLPGを燃料として使用できる二元燃料エンジンを搭載。また、軸発電機を採用しており、主機からプロペラに繋がる軸の回転を利用し発電することによって、通常航海中のディーゼル発電機稼働を停止、完全LPG燃料航行を実現できる。
LPGを燃料として使用する場合、従来の重油焚きに比べ、排気ガス中の硫黄酸化物(SOx)が95%以上、CO2が20%以上削減可能。LPGの他にアンモニアも積載することができ、今後需要の増加が見込まれるアンモニア輸送にも対応が可能となっている。
■「GAS CAPRICORN」概要
全長:229.90m
型幅:37.20m
深さ(型):21.90m
夏期満載喫水(型):11.65m
積載容量:8万6953m3