国土交通省 港湾局とトレードワルツは3月14日、両者が運用する港湾物流分野の情報プラットフォーム「Cyber Port」と商流・金流分野の情報プラットフォーム「TradeWaltz」のシステム間連携を1月に開始したと発表した。
貿易業務の効率化に向けて、民間や政府による多様な貿易プラットフォームが構築され、各所の手続きがデジタル化されている中、今後はこれらのプラットフォーム間でデータの再入力が発生しないよう、プラットフォーム間を接続する試みが必要となっている。
今回、両プラットフォーム間で連携したのは、「輸出入通関情報」。TradeWaltz内に荷主が格納したInvoice、Packing List、Shipping InstructionのデータをCyber Portへ連携し、TradeWaltzを利用する荷主が指定する物流会社がCyber Port上で連携されたデータを確認・活用することができる。
なお、今回の連携では1荷主の依頼に対して1物流会社が通関~荷役まで一気通貫で業務を受ける場合のみ対象となり、通関と荷役で分けて業務依頼する場合などは対象外となる。
今後、両プラットフォームでの輸出入通関情報の連携については、Cyber Port側での情報の表示項目などに関するユーザからの改善要望への対応を2024年度上期に進め、同年度下期に両プラットフォームのユーザーによる本格的な PoC(概念実証)へ移行する計画。
このほか、両プラットフォーム間では、「港湾情報連携(Arrival Notice等)」と「Cyber Port経由NACCS連携」についても、貿易実務者にメリットが生じる形になるよう、機能の精査と磨き込みをしながら検討を進めていくとしている。
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