AZ-COM丸和ホールディングスは6月6日、C&Fロジホールディングスに対するTOB(株式公開買い付け)について、買付価格を当初の3000円から引き上げないことを決定。経営統合を事実上断念した。
AZ-COM丸和HDでは、公開買付価格の引上げの可能性について検討を行ってきたが、SGホールディングスが提示した公開買付価格5740円が合理的な企業価値評価に基づく水準とは考えられないとの結論に至った。
公開買付価格の引上げを行わないことにより、AZ-COM丸和HDは事実上、C&FロジHDとの経営統合を断念したことになる。
AZ-COM丸和HDは、TOB不成立後も、連結売上高1兆円達成に向けての大きな柱として低温食品物流事業の拡大が持続可能な物流システムの構築に必要不可欠であるとの考えを変えず、自社の低温食品物流事業部門(2024年3月期実績220億6800万円)を3年程で現在のC&FロジHDの売上規模(同1160億2800万円)と同程度となるよう拡大を目指すとしている。
AZ-COM丸和/11者連携「こしがや脱炭素コンソーシアム」に参画