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ANA、豊田自動織機/羽田空港で無人運転の貨物搬送を試験運用

2024年07月16日/IT・機器

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全日本空輸(ANA)と豊田自動織機は7月16日、羽田空港で自動運転レベル4(完全無人運転)で貨物搬送の試験運用を実施中だと発表した。これまでの自動運転トーイングトラクターの自動運転レベル3での実証実験を踏まえ、7月1日から19日にかけて実施する。

<開発中の自動運転トーイングトラクター>20240716anatoyota2 - ANA、豊田自動織機/羽田空港で無人運転の貨物搬送を試験運用

豊田自動織機が開発中の自動運転トーイングトラクターは、今年4月に国土交通省航空局の立ち会いのもと模擬フィールド走行試験で安全性が確認され、羽田空港制限区域内でレベル4の試験走行を行えるようになったもの。

実用化に向け2019年から九州佐賀国際空港や中部国際空港でも、実際の手荷物や貨物が搭載されたコンテナを搬送する自動運転レベル3での実証実験を重ねていた。

<試験運用の自動運転コース>
20240716anatoyota3 - ANA、豊田自動織機/羽田空港で無人運転の貨物搬送を試験運用

今回の試験運用では、航空機や複数種の空港支援車両が混在する国内最大規模の羽田空港で、自動運転トーイングトラクターが貨物コンテナを牽引した状態で、安全かつスムーズにレベル4自動走行が可能か検証。走行ルートは、国内線第2ターミナルの63・64・65番スポットと東貨物上屋を結ぶ片道約2kmのルートで、オペレーション上の課題を抽出する。

使用する自動運転トーイングトラクターは、空港内の様々な環境・条件変化に対応できるよう、自己位置推定や障害物検知システムを高性能化。車両の運行管理、駐機場や貨物エリアへの車両搬送指示、現場スタッフの作業項目などの情報を一元化する「Fleet Management System」を新たに開発し、車両の周囲の状況を把握する遠隔監視機能も搭載している。

ANAと豊田自動織機は今回の試験運用を通じ、実用化に向けた技術面、運用面などの課題を洗い出し、経済性などの検証を踏まえ、2025年中の羽田空港での無人搬送の実用開始を目指す。

 

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