山善のトータル・ファクトリー・ソリューション(TFS)支社は8月22日、世界最先端の協働ロボットを試せる「協働ロボットテストラボ」を大阪市内にオープンした。
これまで導入検討企業に向け、デモンストレーションや試運転ができる施設が本社ビル内にあったが、独立させて面積も約3倍に拡張。他府県からアクセスしやすい新大阪駅エリアに構えた。
開所の背景には、ものづくり産業の人手不足が深刻化するなか、作業者と同じ空間で動かせる協働ロボットのニーズが高まっていることがある。
その一方、海外製の協働ロボットを試運転したり対面でサポートを受けたりできる場所が少ないことが課題だった。
新しい「協働ロボットテストラボ」では、テックマンロボット社(台湾)、ファナック社(日本)、ABB社(スイス)など7台の最新協働ロボットを常設。個室型のワークテストルームやトレーニングルームも新設した。
例えばワークテストルームでは、テックマンロボットの動作速度やロボットアームが持ち上げられる可搬重量などを、実機でテストできる。
またトレーニングルームでは、導入時の操作方法を実機を使って習得。
コミュニティスペースには4第の協働ロボットが常設展示され、操作体験だけでなく、ロボットメーカーや周辺機器メーカーとの情報交換もできるという。
山善は、ラボを「共創の場」とし、人手不足の課題解決に向け自動化・省人化をサポートしていくとしている。
■施設概要
名称:協働ロボットテストラボ
所在地:大阪府大阪市淀川区(新大阪駅徒歩圏内)
面積:308.65m2
設備:ワークテストルーム(1部屋)、トレーニングルーム(2部屋)、コミュニティスペース