日本郵船は11月14日、2030生物多様性枠組実現日本会議が呼び掛ける「ネイチャーポジティブ宣言」を発表したことと、環境省を含め産民官17団体を発起人とする「生物多様性のための30by30アライアンス」に参画したことを公表した。
ネイチャーポジティブとは、自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させることを意味する。
またアライアンスは、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする「30by30」達成に向け、有志の企業・自治体・団体などで発足したもの。
宣言では、海洋環境をはじめとする自然資本の保全は重要なテーマだとして、国際海事機関(IMO)海洋環境保護委員会に日本代表団の一員として参加し、国内作業部会で意見を発信するとした。
グループの運航船で外洋の環境DNAサンプリングを行い、学術機関へ提供することで生態系の把握に貢献することや、 静岡県御殿場市に開所した「ゆうのもり」を通じて森林再生に取り組み、陸域の30%以上の保全に貢献することも宣言した。
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