鴻池運輸は4月17日、ドイツのEhrhardt and Partner Group(エアハート アンド パートナー グループ、EPGグループ)の子会社2社との共同出資による合弁会社「Ehrhardt Konoike Solutions GmbH(エアハート コウノイケ ソリューションズ ゲーエムベーハー、EKS)」の設立を取締役会で決議した。なおEKSは、鴻池運輸ではドイツ初の合弁会社となる。
合弁会社のEKSは、既存のマルチテナント型倉庫を運営し、最先端の倉庫ソリューションを活用・導入しながら物流分野向けの技術や新たなソフトウェアを開発・提供するほか、デジタルを利用した倉庫管理を行う。鴻池運輸の物流ノウハウと、EPGグループの物流ソフトウェアの技術を統合して活用する狙いだ。
今回の合弁会社設立に際し、鴻池運輸の鴻池忠嗣 取締役専務執⾏役員は、「EKSの設立は、 KONOIKEグループが掲げる 2030年ビジョン『技術で、人が、高みを目指す』を実現するための重要な一歩。 EPGグループが長年培ってきたシステム構築のノウハウと、鴻池運輸の現場力を融合させることで、より革新的で生産性の高い物流ソリューションを開発・提供し、顧客のニーズに応えていく」と述べた。
EPGグループ Marco Ehrhardt 代表は「EPGグループは、鴻池運輸と研究開発活動で出会えたことを嬉しく思う。両パートナーがそれぞれの専門技術を生かしながら、より良く、よりスマートな作業環境、より高い生産性と安全性を提供するイノベーションを推進できる。両パートナーによる専門知識を集中させた未来志向の製品開発により、EKSはドイツと日本という二つの主要市場で最良の成果を発揮することができる」とコメントした。
■新会社概要
名称:Ehrhardt Konoike Solutions GmbH
本社:Alte Römerstraße 3 56154 Boppard Germany
合弁契約締結予定日:2025年4月30日
設立予定日:2025年7月1日
株主比率:EPGグループ 51%、鴻池運輸 49%
事業内容:倉庫運営とプロセス最適化、ソフトウェア開発・販売 、プロセス改善コンサルティング
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