SGホールディングスグループで百貨店・大規模小売店向けの納品代行や店内配送を手がけるワールドサプライは4月25日、大型マンション内配送サービスにおいて、独自の業務アプリを導入したと発表した。
大型マンションでの宅配は、居住者のプライバシーや安全確保が重要となる一方で、厳しいセキュリティによる配送率の低さが課題となっている。大型マンション内配送サービスは、マンションの荷捌き場で専属の配送スタッフが宅配貨物を一括して預かり、各住戸に配送する形式で、この課題を解決するものだ。
同社は商業施設での館内配送にて、スタッフの端末にOCR機能を搭載し、フォーマットが異なる荷物を一元管理できる業務アプリを利用している。今回、このアプリに大型マンション内配送サービスにも活用できる宅配向け機能を追加、マンション内配送業務に導入した。
この導入により、宅配荷物の配送状況をデータベースで一元管理できるようになり、不在履歴の管理が容易になったことで配送効率が向上したという。
現時点で、サインレス配送に対応しているアプリを導入することで非対面配送による配送が可能だが、今後は部屋番号を読み取ることで、サインを代替する機能の追加が予定されている。
不在時の再配達でも、不在票の二次元コードを読み取るだけで、追跡番号や電話番号の入力なく再配達の依頼が可能になるという。異なる運送会社の荷物でも、同時に不在となっていれば1回の操作で再配達依頼が完了するため、利便性の向上につながる見込みだ。
同社は今後も、居住者向けポータルサイトとの連携や、アプリの機能拡充によるサポートを進めていくとしている。
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