パルシステム連合会は6月6日、商品のトラック積み込み作業に使用する電動パワーリフターを6月から東京と神奈川で導入したと発表した。
今年度、パルシステム東京で3台、神奈川で6台、千葉と茨城栃木で各1台、計11台の導入を予定し、省人化、効率化を検証する。
<パルシステム神奈川 鶴見センターに納車された電動パワーリフター>
新規導入した電動パワーリフターは、ピー・シー・エスの製品を、をくだ屋技研が生協宅配の現場に合わせ特別仕様に改修したもの。
積み上げた商品箱が転倒しないよう、フォークリフトの2本爪の部分を台車のサイズに合わせたカゴ状にし、チェーンをかけられるようカスタマイズしてある。
現行では、個人別に商品を仕分けるセットセンターから納品された商品箱を、職員が手作業で配送トラックに積みつけている。
電動パワーリフター導入により、台車ごと配送トラックに積み込めるようになり、職員の体力軽減につながる。
1度の充電で100回程度の昇降ができ、東京の三鷹センターでは、配送トラック47台(1台平均2回)の常温品積み込みができるという。
1回当たりの積み込みにかかる時間は1分45秒程度で、手作業と比べ所要時間も大幅に短縮される。
冷蔵品や青果の配達時に使用する蓄冷材の積み下ろしにも活用でき、1個500~800g、1日に100個以上を上げ下ろしする作業も軽減される。
パルシステムでは、ラストワンマイルの人手不足対策として、これまで人手頼りだった作業の負担軽減と労働環境改善を検討。
電動パワーリフター導入にあたり、セットセンターでの積み込み順を踏まえた仕分けシステムの改修が必要だったが、今後は青果や冷蔵など他の温度帯のシステム改修も進め、リフト活用の幅を広げる計画だという。
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