シリウスジャパンは6月6日、EC物流サービスのSTOCKCREWが千葉県八千代市に開設した物流拠点「Chiba Dock2」に、AMR(自律走行型ロボット)が新たに15台導入されたと発表した。
導入されたのはAMR「FlexSwiftシリーズ」。他のAMRでは、一定規模を超えると区画を分ける必要性があるが、シリウスのAMRは、個々のユニットが単独で動作しつつ情報を共有して連携するため、事業の成長に合わせて倉庫区画を順次広げていきたいSTOCKCREWの戦略と合致した。
従来の固定設備や複雑なネットワーク工事が要らず、ポケットWi-Fiやスマートフォンのテザリングなどの通信環境でも安定稼働できる柔軟性も、STOCKCREWの倉庫拡張のスピード感に合っているという。
効果としては、1日60人のピッキング作業者が必要だった倉庫オペレーションが、「FlexSwiftシリーズ」導入により、20人で運用できるようになった。
人手だけで作業していた場合と比べ、1時間当たりの処理行数は50%アップした。
倉庫内におけるピッキング作業者の1日当たりの平均移動距離(歩数)は、AMRとゾーンピッキングを組み合わせることで、従来の約2万歩から約6500歩へ、65%削減。作業者の身体的負担の大幅軽減にもつながった。
シリウスジャパンは、2018年に設立されたSyrius Technologyの日本法人。シリウスのAMRの販売や導入支援、アフターフォローまで一貫したサービスを提供する。
またSTOCKCREWは、EC市場の急拡大に伴い、特に中小規模のEC事業者から物流アウトソーシング需要の受け皿となっている。特定の熟練作業者に依存しない、ロボットを活用し標準化したオペレーションを進めている。
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