高知県四万十町は9月12日、町単独で佐川急便と災害時の物流訓練を実施すると発表した。
南海トラフ大地震に備え、支援物資を円滑に避難所へ配送するための「支援物資物流訓練」を、9月18日に町の物資拠点である「四万十町勤労者体育館」で実施するもの。
この訓練は、町が独自で行うものとしては県内初の試みで、民間企業である佐川急便の協力を得て、実践的な訓練を行う。当日は、実際に想定される支援物資(食料、飲料水、発電機、スポットクーラーなど)を使って、トラックからの荷下ろし、仕分け、ラップ巻きなどの作業を、20名の町職員が各担当に分かれて、災害発生後を想定して行う。
町の防災担当者は、「町域が広い四万十町では、各避難所まで物資を迅速に配送することが、町民の命を守る上で不可欠。平時から他部署の職員を巻き込んだ訓練を実施することで、いざという時に備えたい」と意欲を見せている。
町はこの訓練を通して、作業の手順や関係機関との連携を確認し、災害時に少しでも町民に安心してもらえるよう、今後も災害に強いまちづくりを推進していくとしている。
■概要
訓練日時:9月18日 13:30~15:30【雨天決行】
訓練場所:四万十町勤労者体育館(高知県高岡郡四万十町香月が丘8-1480番地)