東邦ホールディングスは11月12日、愛知県小牧市で物流拠点「TBC東海」の新設および、宮城県仙台市で物流拠点の新設を発表した。
TBC東海は、東海エリアにおける医療用医薬品等の物流拠点。昨今の創薬モダリティの多様化と医薬品の需要増加に持続的に対応し、物流ネットワークをさらに強固にすることを目的とする。
既存の「TBCダイナベース」および「TBC阪神」と連携し、供給エリアと供給量の再編を図ることで、東名阪の3大都市圏における医薬品の迅速かつ安定的な供給体制を、より盤石にする狙いだ。
同時に、営業所を含めた物流網の最適化により、営業所の在庫や配送業務等の負担を大幅に軽減、商物分離を一層推進することで、営業担当者がより医療現場での情報提供に注力できる環境を創出する。
TBC東海は、柔軟性・拡張性・冗長性の高いXYシャトルシステムを自動倉庫に導入予定。コンベヤー設備から自動搬送ロボットへ切り替えることで、出荷処理能力と生産性を向上させる目的だ。高い出荷精度と完全得意先別パッキングでの荷姿により配送担当者の付帯業務を低減し、配送の最適化も行うという。
メーカー物流倉庫と卸物流倉庫を併設するため、輸送プロセスを省略しコストと時間の削減につなげる。サプライチェーン全体の在庫適正化に加え、再生医療等製品といった「スペシャリティ医薬品」の移動時の品質リスクを解消、効率的で安心・安全な供給を実現する。
■TBC東海の概要
所在地:愛知県小牧市多気中町391-1
延床面積:2万5875m2(7840坪)
設備投資額:総額約50億円(概算)
竣工時期:2027年2月
稼働時期:2027年度内
取扱品目数:2万5000品目
取扱品目:医療用医薬品、検査薬、医療機器、再生医療等製品、医療材料等
カバーエリア:愛知、静岡、岐阜、滋賀、三重、長野
またTBC東海とは別に、東北地方にも物流拠点の新設を構想していることも公開。全国の主要都市圏に物流拠点を配置することで、より強力な医薬品供給体制を構築するとしている。
■東北物流センターの概要
名称:未定
所在地:宮城県仙台市
主な機能:医薬品の保管、配送拠点
着工時期:2026年内予定
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