東京都足立区は12月10日、区内の運送会社営業所で新型コロナウイルスにより11名の感染者が発生するクラスターが発生したと発表した。
この運送会社は区内にある樋口物流サービス関東支店の従業員11名。主に運送業者や商業施設を配送先とし、個人宅へは配送していない。
区では、足立保健所による積極的疫学調査を進めており、今後も継続する。現在発生している内勤職員全員のPCR検査を実施していく。引き続き、この事業者との連絡を密にしながら状況を確認する。
事業者側は必要最小限の営業を維持しながら、内勤の従業員を自宅待機としている。配送業務は、感染防止策を徹底しながら継続している。検査未実施の内勤以外の従業員もPCR検査等を実施していく。今後、保健所の指導のもと、事業者として可能な限りの対応をしていく、としている。
なお、この件は区が公表に関する基本方針で定める目的である「区民に可能な範囲で情報を伝え、一人ひとりの冷静な判断と適切な行動を促し、一丸となって感染拡大防止に取り組む」という考えに区民生活に近い物流事業者という立場で理解を示してもらった上で公表したもの。自らに非がなく感染した感染者の人権尊重と個人情報の保護に、最大限の理解と配慮を呼び掛けている。