プロロジスは5月13日、カナダ・ブリティッシュコロンビア州デルタ市において、先進的物流施設(約2万6800m2)を取得し、バンクーバー市場への本格参入を果たした、と発表した。
施設は、バンクーバー港やバンクーバー国際空港をはじめとした主要交通インフラへのアクセスに優れた物流適地に立地。物流スペース需要がかつてないほど増加するなか、プロロジスは、国際物流の要所であるバンクーバーへの戦略的進出を足がかりにカナダ市場でのプレセンスをさらに高めていくとしている。
バンクーバー港は北米第4位の貨物取扱量を誇り、170か国以上と貨物輸送を行う国際貿易の要所。コンテナ貨物の取扱量は2030年までに3倍に増加すると予測するデータもあり、今後も高い成長が期待されている。プロロジスはこうした背景のもと、カスタマーのサプライチェーン最適化を支援するためにバンクーバーへの本格参入を戦略的に実現した。
なお、カナダ国内では、すでにトロント大都市圏で約111万4800m2以上の物流施設を運営中。さらに約55万7400m2の物流施設の新規開発を計画中であり、その一部はすでに着工している。特に、「Prologis Evergreen」(オンタリオ州ブランプトン市)では、環境負荷を大幅に低減する木造構造を採用し、1163トンのCO2削減(ガソリン車約250台の1年間のCO2排出量に相当)を実現。同都市圏内の利便性の高いエリアに位置し、注目を集めている。