ニチレイが5月13日に発表した2025年3月期決算によると、低温物流セグメントの売上高は2782億7300万円(前年同期比8.1%増)、営業利益は157億4900万円(0.5%減)となった。
上半期は前期に引き続き、円安による輸入貨物の減少を受け在庫水準が低迷したが、下半期に入り緩やかな回復基調で推移した。また、2024年問題に伴う労働力不足の影響を受け、持続可能な物流への需要が一段と高まった。
国内・海外ともに主に輸配送需要を着実に取り込んだことで増収となった。利益面では、積極的な集荷拡大や業務効率化の推進に加え、適正料金の収受により継続するコスト高の影響を軽減し、前期並みとなった。
国内では、3PL事業・輸配送事業が伸長したことや、冷蔵倉庫の新設拠点の稼働などにより増収となった。利益面では積極的に集荷拡大に注力するとともに、業務効率化を推進し増益となった。
海外では、欧州地域における小売り向け事業が好調に推移したことなどにより増収となったが、サステナビリティ情報開示のための費用が発生し減益となった。
次期の低温物流セグメントの売上高は2910億円(4.6%増)、営業利益は198億円(25.7%増)を見込んでいる。
日本石油輸送 決算/3月期の売上高6.0%増、営業利益0.5%減