環境省と東京都は10月7日、東京港青海ふ頭に陸揚げされたコンテナから1万匹超のヒアリが見つかったと発表した。
確認されたヒアリの個体数の合計は、働きアリ1万匹以上、卵・幼虫・サナギ計8000個以上と推計され、初確認された2017年以降で最多となる。
当該コンテナは、9月26日、中国の廈門港で船舶に積載したもの。9月30日に東京港青海ふ頭に入港し、コンテナを陸揚げ中、1個のコンテナの屋根に約40匹のアリを発見したため、事業者が通報。専門家の調査でヒアリだと確認された。
環境省の現地調査では、当該コンテナが船内で3段積みの最下段だったことから、上部に積まれていたコンテナ2個も抽出して調べたところ、コンテナの下部からコンテナナヤード内の植え込みに向かって多数の働きアリが卵・幼虫・サナギを運びながら移動している様子も確認された。
コンテナはすべて封鎖し、一部は消毒を済ませ、残りも速やかに消毒する予定。