エアバスは11月4日、大韓航空が既存のA350-1000の7機の発注分をA350F貨物機に切り替えたと発表した。
これにより大韓航空はA350Fの新規顧客となった。
A350Fはメインデッキに大型の貨物ドアを備え、胴体の長さと容量は業界標準のパレットおよびコンテナ貨物輸送に最適化されている。機体の70%以上に最先端の材料を使用するため、競合機より離陸重量を46トン軽量化している。さらに、A350Fは2027年に施行されるICAOのCO2排出基準にも対応する新世代貨物機。
現在開発中のA350Fは、最大111トンのペイロードで、最大4700海里(8700キロ)を飛行することができる。最新のロールス・ロイス社製「Trent-XWB97」エンジンを搭載し、旧世代の競合機と比較して燃料消費量と二酸化炭素排出量を最大40%削減する。
2025年9月末時点でA350ファミリーは世界の63社から1445機の受注を獲得。このうちA350Fは65機の受注を10社の貨物航空会社と1社のリース会社から得ている。
なお、大韓航空は合計33機のA350を発注している。今回の発注切り替えにより、その内訳はA350-1000機が20機、A350F機が7機、A350-900機が6機となり、このうち2機のA350-900が納入されている。また、同社は39機のA321neoも発注している。
