福山通運が11月11日に発表した2026年3月期第2四半期(中間期)決算によると、売上高1535億7300万円(前年同期比4.6%増)、営業利益36億1200万円(19.5%減)、経常利益44億6300万円(26.7%減)、親会社に帰属する当期利益30億4200万円(44.3%減)となった。
セグメント別にみると運送事業では、さまざまな重量帯・形状の貨物の輸送サービスを提供できる強みを生かし、物量の確保と運賃契約の見直しを推進したが、減価償却費など上昇するコストを吸収するには至らず、売上高は1193億3500万円(4.6%増)、営業利益は23億円(24.6%減)となった。
貸切事業は、専用ブロックトレインやダブル連結トラックをはじめとする自社リソースを活用したサービス展開による営業強化を推進するとともに、利便性の高いパートナー企業向けシステムや安心を担保するための保険サービスの開発などを行った結果、売上高は129億2800万円(5.3%増)、営業利益は11億6000万円(7.9%増)。
流通加工事業は、拡充している倉庫機能を活用した複合一貫輸送サービスを中心とした積極的な新規営業展開により売上拡大を図ったほか、人件費・建築費・光熱費をはじめとするコストに適応した単価改定に取り組んだ結果、売上高は116億6000万円(5.4%増)、営業利益は19億5300万円(17.4%増)。
国際事業では、海上運賃の顧客への転嫁が十分ではなく粗利率が低下したが、海外でのトラック輸送の事業拡大や通関取扱件数増加で増益。また、2025年8月にはタイ王国のフォワーディングを主力事業とする会社を買収し、国際ネットワークの強化を図った結果、売上高は60億7400万円(4.9%増)、営業利益は1億6900万円(5.0%増)だった。
通期は、売上高3163億円(4.6%増)、営業利益81億円(10.0%増)、経常利益97億円(2.2%減)、親会社に帰属する当期利益130億円(48.6%増)を見込んでいる。
東部ネットワーク 決算/4~9月の売上高4.8%減、営業利益37.8%増