福山通運が8月8日に発表した2026年3月期第1四半期決算によると、売上高774億5400万円(前年同期比5.0%増)、営業利益25億4800万円(19.8%減)、経常利益33億3600万円(23.9%減)、親会社に帰属する当期純利益27億1900万円(24.7%減)となった。
セグメント別に見ると、運送事業の売上高は604億6100万円(5.0%増)、営業利益は19億6400万円(17.3%減)だった。
長距離輸送や重量物・長尺物の輸送など、グループの強みを生かした物量の確保と運賃契約の見直しを推進するとともに、近距離輸送の運行体制の見直しによる輸送サービスの向上、高単価に分類される生産・建築関連貨物のシェア拡大に努めた。
また5月には、同業他社との協業による新たな取り組みとして、トレーラー・トラクター方式による中継輸送を開始。
パートナー企業とのミドルマイル・ラストマイルにおける共同輸送による取扱物量の確保・輸送サービスの維持を実現し、生産性と収益性の改善にも努めたが、人件費、外注費、減価償却費などのコスト増により減益となった。
流通加工事業では、拡充している倉庫機能を活用した複合一貫輸送サービスの提供を中心に、営業を積極展開。人件費・建築費・光熱費などのコスト上昇に適応した単価改定に取り組み、売上高は57億9300万円(6.2%増)、営業利益は9億2500万円(1.1%増)となった。
通期は、売上高3163億円(4.6%増)、営業利益81億円(10.0%増)、経常利益97億円(2.2%減)、親会社に帰属する当期純利益130億円(48.6%増)を見込んでいる。
JR貨物 決算/4~6月の売上高5.7%増、営業利益は14億1500万円