日通総合研究所は8月2日、物流業の事業継続計画(BCP)策定のポイントについて、ロジスティクスレポートを発表した。
BCPとはどういうものなのか、物流事業者、特に中小事業者を視野に入れたBCP策定の必要性について提言し、その策定上のポイントについて、その概略を示している。
<BCPの概念図>
まず、BCPの定義から始めている。もし、被災時に何もしないで手を拱いていては、仕事もなくなって倒産してしまう。被害を最小限にとどめる一方で、早期に事業の復旧・復興をしなければならない。そのようなイザというときに「事業を継続する」ために予め策定しておく計画がBCPである(図参照)としている。
その後、リスクの洗い出しの後、BCP策定のポイントに移り、「事前の予防・被害緩和(減災)対策」、「避難・安否確認・救命活動」、「復旧対策」、「柔軟なBCP」の順にBCP策定ポイントを解説している。
重要なことは、BCPを策定しても、机の引出しやキャビネットの奥にしまい込んで(あるいは荷主に提出しただけで)、イザというときに行動できず、「計画倒れ」にならないことである。
また、身につくまで繰り返し訓練して、日常業務としてのBCM(Business Continuity Management:事業継続マネジメント)にすることである、と結論づけている。
詳細な内容は下記URL参照。
http://www.nittsu-soken.co.jp/report/logistics/report18.html