国際協力機構(JICA)は10月4日、タンザニアで発生した地震被害に対して、同国からの緊急援助物資の支援要請を受け、緊急物資輸送を実施すると発表した。
援助物資は世界6か所にあるJICAの備蓄倉庫(シンガポール、米国・マイアミ、UAE・ドバイ、ガーナ・アクラ、マーシャル諸島、パラオ)のうち、ドバイ備蓄倉庫から至近便による輸送を調整中。
距離的に近いガーナから輸送するより、直行便の便数が多いドバイを選んだ。
ドバイ備蓄倉庫の援助物資内容は、テント、毛布、プラスチックシート、スリーピングマット、ポリタンク。備蓄倉庫の運営は入札により、日系物流事業者が担っている。
シンガポール、マイアミ、ドバイは日本通運が運営。なお、ガーナの備蓄倉庫は国連WFP(世界食糧計画)が運営している。
なお、タンザニアの地震被害は9月10日に発生したマグニチュード5.9の地震により、死者17名、負傷者613名、倒壊家屋2072戸、被災家屋1万4595戸(国連発表9月22日)の甚大な人的・物的被害となっている。