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日本GLP/愛知県小牧市に3.6万m2の物流施設竣工、入居100%稼働

2018年02月07日/物流施設

日本GLPは2月7日、愛知県小牧市でマルチテナント型の先進的物流施設「GLP 小牧II」を竣工したと発表した。

<GLP 小牧II、撮影:SS Co., Ltd>
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<3階部分>
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<屋上に設置された太陽光パネル、すべて売電の予定>
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「GLP 小牧II」は地上4階建て、延床面積約3万6449m2のマルチテナント型の先進的物流施設で、中部地方の物流集積地である小牧市の名神高速道路、東名高速道路小牧ICから約2kmに立地し、名古屋近郊の市内配送および中部地域全体の広域配送の拠点として活用することが出来る。

また、周辺地域は同市を含め名古屋市のベッドタウンが複数あることからも雇用確保についても良好な環境。

「GLP 小牧II」は、さまざまな規模の物流ニーズに対応出来るようL字型の建物を東側A区画と西側B・C・D 区画の大きく2エリアに分け、東側A区画は低床片面バース、3層構造で西側は高床両面バースを3分割し、1階を含めた2層使いとすることで入出庫の利便性を確保すると同時に上層階でのワンフロアオペレーションが実現出来る。

最大4社の入居が可能だが、現時点で「GLP 小牧II」はサッポログループ物流、K’s 物流およびビーイングホールディングスのグループ会社であるコラビスの入居が決定している。

残り1社も契約交渉中とのことで、入居100%で稼働する模様だ。各社は、立地や低床バースなどの施設の仕様などが決め手となり、入居を決定した。

<シーリングファン>
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<クライミングレベラー 通常時>
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<クライミングレベラー ダウン時>
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<通常より大きめの垂直搬送機>
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<カフェテリア>
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施設内の労働環境の面にも配慮し、1階に48席の従業員用休憩室を設けたほか、アルミ製巨大羽根を低速回転させ、天井の高い広域空間に大容量の空気循環を生み出す超大型シーリングファン「ビッグアスファン」も装備する。このシーリングファンにより体感温度として空調設備と同等の効果が見込める。

また、GLPでは初となる「クライミングレベラー」を装備。ボタン一つで、通常はフラットな床の高さから上下に移動でき、ドックレベラー相当の高さと、フォークリフトがスムーズに移動できる常設スロープ相当に調節でき、地上とプラットホームとの段差を穏やかにつなぐ。これにより、トラックバースを1台分有効に利用できる。

小牧エリアは南海トラフ巨大地震の影響の少ないエリアと想定されており、強固な地盤上にある。さらなる地震に対する総合的なBCP対策として、施設内に地震計を設置、リアルタイムで加速度をモニタリングできるシステムを採用している。

<左からK’s物流の平井社長、日本GLPの帖佐社長、サッポログループ物流の松崎社長>
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日本GLPの帖佐義之社長は「中部地方は元々物流需給がひっ迫していた場所で開発機会を模索していた。小牧市にあった工場が集約することになり、その工場跡地を取得。中部地方の物流集積地である小牧市だけに、どのような荷物も扱える全方位型の物流施設を目指した。それが評価され、早々に100%の入居を実現できた」と述べた。

サッポログループ物流の松崎栄治社長は「GLP小牧Ⅱの決め手となったのは低床バースとまとまった広さ。グッドタイミングでわが社のニーズと100%合致した。飲料や食料品を扱うので、商品の出入りが早く、使いやすい低床型がポイントだった。さらに、ポッカサッポロの工場が近くだったことも大きかった」と話した。

K’s物流の平井謙太郎社長は「愛知県内に3棟の物流倉庫を構えているが、自動車部品関係の倉庫が手狭になり、電気自動車の発展など今後の展開も考え、もう1棟構えることにした。当初は自社開発を目指していたが、土地取得を含めなかなか難しかった。そんな折、GLP小牧Ⅱの看板が目に留まり、すぐに決めた。立地も広さも希望通りだった」と話した。

■施設概要
施設名:GLP小牧II
所在地:愛知県小牧市大字西之島1818-5
敷地面積:約1万7518m2
延床面積:約3万6449m2
構造:鉄骨造(耐震構造)
着工:2016年12月
竣工:2018年1月

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