日本郵船は6月12日、Ocean Network Express (ONE)へ用船する予定の新造コンテナ船の命名式が、6月11日、ジャパン マリンユナイテッド(JMU)の呉事業所で行われたと発表した。
船の名称はこれまでのシリーズ船と同様に鳥の名前を採用し、「ONE STORK」と名づけられた。STORKは「コウノトリ」を意味し、欧州では「コウノトリが住み着いた家には幸福が訪れる」という伝承がある。
同社の1万4000TEU型シリーズ全15隻の10番船で、ONEのコーポレートカラーであるマゼンタを船体にまとった初の新造コンテナ船。6月12日に竣工し、スエズ運河を経由するアジアと北米東岸を結ぶ航路に投入される。
Dual Ratingシステムを主機に採用しており、低速運航時の燃費を最適化することでエネルギー効率設計指標(EEDI)規制の基準を大幅に下回ることができる。また、機関室スペースを最小限に抑えた積載効率の高い船型となっている。
なお、日本郵船では国土交通省の支援のもと、JMU、MTI、舶用メーカー等と共同で、ビッグデータを活用した船舶機関プラント事故防止の研究を行っており、この船は研究対象となっている。今後、実海域での各種データを収集し、分析することでより一層の安全性・経済性向上に向けて取り組む。
■概要
全長:364m
全幅:50.60m
型深:29.50m
夏期満載喫水:15.79m
載貨重量トン:13万9335t
総トン数:14万5251t
船籍:日本