商船三井は8月1日、商船三井と伊藤忠商事の合弁会社が発注したLNG船“LNG SCHNEEWEISSCHEN”が7月31日に韓国・大宇造船海洋(DSME)の玉浦造船所で竣工したと発表した。
欧州ガス・電力事業最大手のUniper SE(ユニパー社)の100%出資子会社であるUniper Global Commodities SE社と初のLNG輸送契約に投入された。
2つの新技術を商船三井で初めて搭載しており、天然ガスと重油の二元燃料で稼働する低速2ストロークエンジン(X-DF)を採用することによって主機・燃費を高効率化した。
加えて、高効率化によって余剰となる貨物から蒸発したガスをこれまで以上に効率的に再液化して貨物に戻すボイルオフガス再液化システム(MRS-F)を搭載した。
X-DFとMRS-Fの両技術で、より経済的なLNG輸送を実現する。
ユニパー社とさらなる関係の深化・発展を図るため、世界最大級のLNG船保有・管理会社としてこれまで築いてきた技術と経験を活かしつつ、最新鋭の船舶技術を積極的に採用し、今後も拡大が見込まれるLNG輸送需要に応える「安全」且つ「高品質」な海上輸送サービスを提供できるよう取り組むと。
■LNG SCHNEEWEISSCHEN概要
全長:297.9m
全幅:47.90m
満載喫水:11.50m
LNGタンク:メンブレン型
貨物タンク容量:18万立方m
主機関:X-DF 2機2軸
航海速力:19.5ノット
建造造船所:DSME
船舶管理会社:MOL LNG Transport (Europe) Ltd.
保有比率:商船三井50%、伊藤忠商事50%