NTTロジスコは3月9日、医療機器物流で、返却された医療機器の受け入れ作業をAI技術で自動化する「返却AIシステム」を「メディカルディストリビューションセンター東京」に導入したと発表した。
インプラントをはじめとする多様な規格が存在する医療機器の販売では、メーカーがディーラー経由で医療機関に製品を一時的に預け、手術など製品の利用開始時点で医療機関が買い取る「預託販売形態」という商流が存在する。
数か月〜数年にわたり医療機関で利用されなかった製品が物流センターに返却された際、WMS(倉庫管理システム)への受け入れ処理のため、作業者は製品に貼付された製品名・ロット番号等の情報と併せて、送り状伝票に記載されたディーラー名や医療機関名を目視で確認している。
送り状伝票の表記は、正式名称で記載されていないことも多く、名称を熟知した作業者による判断が不可欠であったことから、作業の属人化や入力ミスによる誤登録の発生が課題となっていた。
こうした状況を踏まえNTTロジスコは、返却された製品の受け入れ作業の標準化や品質向上を目的として「返却AIシステム」をメディカルディストリビューションセンター東京に導入。
配送会社の送り状伝票をカメラ撮影して医療機関名・ディーラー名を画像認識技術でデータ化し、略称表記や手書きで記載されている場合にはAIで正式名称に変換する「あいまい検索表示機能」で正確にデータ化する。
熟練作業者に依存しない作業体制を確立するとともに、手入力工程を自動化することで入力ミス防止と返却受け入れ作業全体の効率化を実現。再出荷可能な在庫とするまでのリードタイムを短縮した。
「返却AIシステム」を、預託販売形態を採用する顧客に導入し、医療機器物流分野でのDX化・自動化を推進することで、生産性向上や品質向上を目指す。
NTTロジスコ/AI画像認識の自動登録・仕分けシステム導入、生産性30%向上
