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国土交通省/走行支援道路システムの実証実験結果について

2001年06月14日/未分類

国土交通省高度情報化研究センターでは、走行支援道路システム(AHS:Advanced Cruise-Assist HighwaySystem)の研究開発成果を実証するため、平成12年7月から平成13年3月までの期間、つくば市の国土技術政策総合研究所のテストコース(約6km)で、一般のドライバーの方々の参加によって、実証実験を実施し、その結果がまとまった。
結果では、走行支援道路システムが提供する数多くの安全支援サービスが実際の事故防止に有効であることが検証できた。
1.実証実験の概要
(1)前方障害物衝突防止支援サービス
高速道、一般道を模したコースで実験した結果、障害物の手前で停止する際の減速の程度が、サービスを実施することで3.8m/s2(支援なし)→3.2m/s2(支援あり)と平均約0.6m/s2低下し、事故につなかる危険性が減少することが裏付けられた。
(2)カーブ進入危険防止支援サービス
直進路からカーブに入る試験コースの実験では、カーブ手前でカーブの存在を情報提供することにより、カーブに進入するときの速度が、平均95.6km/h(支援なし)→平均90.1km/h(支援あり)と平均約6 km/h低下しました。また、100km/hを越える高速度でカーブに進入する被験者の数も減少し、事故につながる危険度が減少することが分かった。
(3)各種サービスヘの期待の高さ
交差点の出会い頭衝突防止、右折衝突防止、横断歩道歩行者衝突防止、および単路の車線逸脱防止支援サービスは、被験者に対するアンケート調査では、サービス間で多少のばらつきはあるものの、73%から92%の高率で、AHSのサービスが役立つとの回答が得られた。
特に、車線逸脱防止支援サービスでは、女性と65歳以上の高齢者では100%の被験者から役立つとの回答が得られた。
(4)その他
なお、道路と自動車の連携のため、先進安全自動車(Advanced Safety Vehicle)との合同実験も実施し、ドライバー受容性について多<のサービスの有効性を確認した。
今後は、幅広い走行条件で実証実験を行い、各サービスを実用化するための条件などを確認した上で、サービスの実現性を評価していく。
2.平成13年度は、試験コースでの検討に加えて、実際の道路で道路交通状況に即した状態での実験を行い、実用化に向けて更なる検証を行う予定。これらの検証を受け、平成15年から順次開通する第二東名・名神を始めとして全国の主要幹線道路において展開する予定となっている。

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