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デロイトトーマツコンサルティング/SCM、CRM 導入に関する、世界主要メーカー850社の経営者意識調査

2001年06月25日/未分類

デロイトトーマツコンサルティング(本社:港区虎ノ門1-2-8、代表取締役社長:西岡一正)は、世界の主要メーカー850 社の経営層に対して、サプライチェーン・マネジメント(以下:SCM)、カスタマー・リレーションシップ・マネジメント(以下:CRM)の統合による、顧客価値に応じたサプライチェーンの差別化対応に関する詳細なインタビュー調査を行った。
サンプルとなったメーカー850社を、サプライヤー、流通・小売業者、顧客等のサプライチェーンパートナーとの広範な強力体制を構築している企業群(以下:サプライチェーン重視型)、顧客満足の創出・維持の目標を設定し、そのパフォーマンスを測定している企業群(ロイヤリティー重視型企業)、その双方において優れている企業群(以下:ロイヤリティーネットワーカー)、いずれにも該当しない企業群(以下:マーケットテイカー)と分類。
その結果、ロイヤリティーネットワーカーに分類された企業は全世界で13%しか存在せず、日本のメーカーにおいてはわずか3%であることが明らかになりました。また、ロイヤリティーネットワーカーは、顧客満足度、売上、収益、株主利益、商品の市場占有率、資産利益率のすべてにおいて、サプライチェーン重視型、ロイヤリティー重視型、マーケットテイカーに勝っていることが明らかとなっている。
本調査は、関連シンクタンクであるデロイトリサーチが、昨年、世界35 カ国にわたる業界トップクラスのメーカー850 社の経営層に対し、SCM の導入状況、CRM の導入状況、顧客ロイヤリティーの獲得方法等について詳細なインタビュー調査を行った。
調査対象となったのは、アジア太平洋地域、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、南アメリカの航空、自動車、化学、ハイテク、薬品などの主要メーカー850 社。日本企業については72 社から回答を得ている。
⇒日本のロイヤリティーネットワーク企業はわずか3 %
カスタマーロイヤリティーとサプライチェーン統合の両方に秀でている日本のメーカーは全体の3%であり、全世界の約1/4のレベルとなった。
さらに、新しいデジタル技術をサプライチェーンの統合よりも顧客ロイヤリティー獲得に利用しているロイヤリティー重視型企業も6%にとどまっています。また、日本メーカーの60%が新技術をカスタマーロイヤリティーにもサプライチェーン統合にも活用していないマーケットテイカーに分類される。
⇒日本のサプライチェーン重視型企業は世界のどの地域よりも高く、全体の3 1 %
日本では、サプライチェーンの統合に新技術を活用しているサプライチェーン重視型が全体の31%にも達しており、全世界のどの地域よりも高くなっている。日本の製造業界には、「ケイレツ(系列企業)」と呼ばれるバーティカル型の組織体系が古くから存在するように、サプライヤー間に深い関係が存在していることがうかがえる。注目すべきは、日本企業がロイヤリティーネットワークの構築に新しいe ビジネス技術の導入を考えた時、サプライヤーとの固い絆が他地域よりも有利に働くことが考えられている。

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