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伊藤忠商事/海外調達部品JIT納入サービス

2001年08月23日/未分類

伊藤忠商事(株)は、顧客の立場より海外調達も国内調達もその取り扱い、業務プロセス等が同一システムで行なえる事を可能にするサービス提供を目的に、新たに「海外調達JIT納入システム」(名称JITAC)の開発に着手する。
伊藤忠商事では、中国をはじめとする米州/欧州のサプライヤーより、板金部品/鋳物/鋳鋼品/エンジン部品等の海外調達業務を十数年に渡り国内大手建機メーカー並びにその協力企業向けに実績を挙げて来ている。
ここ数年間は、中国からの調達に力をいれており板金部品関連中心に数千アイテムの部品開発/調達を手掛けており顧客の海外調達を支援している。
従来の伊藤忠の機能は、サプライヤーの紹介、技術指導支援、品質管理支援、設計変更に伴うコーディネーション、為替管理、物流、クレイム処理等が中心でした。
一方、海外調達に伴う長期生産リードタイムによる確定発注、並びに安全在庫(過剰在庫)保有等は顧客側の負担になっているのが現状でした。
しかしながら、今後は顧客側のB/S経営の必要性が高まり、更には国内調達/海外調達の垣根がより低くなっていく状況において、海外調達と国内調達の二元管理が顧客側の業務の効率化を妨げ、ひいては競争力にも繋がってくると思われるため、新たに「海外調達JIT納入システム」の開発に着手するもの。
■システム概要
(1) 開発内容
開発に際しては設計思想を二段階に分け開発。各々の機能並びに狙う効果は以下の通り。
(第一段階)
機能: ITを使いオーダ発注から納入までの進捗管理・監視をWeb上で一元管理。
効果: 共有データベースとネットワークの活用により、調達部品の進捗状況をインターネット画面にて検索。24時間リアルタイムでの部品納入予定を把握し余分な発注低減(在庫低減)と生産計画通りの生産を可能にする。
(第二段階)  
機能: 車両生産計画より部品所要計画を独自に算出し、発注を行う。全体レベルでの海外調達部品の適量発注・適正在庫管理を実行の上、顧客の生産LineにJust In Time Deliveryを実行。
効果: 顧客の資産が圧縮され、同時に海外調達部品管理の手間が大幅に削減される。又、システム自体の狙いでもある多方面での在庫コスト低減も可能。
上記、第一段階においては発注並びに在庫リスクは顧客側に残るが、第二段階においてはそれらリスクは原則、一部伊藤忠側の責任となる。又、同時に品質に関しても一定期間の間は伊藤忠側の責任で管理される。   
(2) 開発時期
第一段階の開発は既に終了しており、現在第二段階の開発を今秋完成に向け推進中。当該システムによるサービス提供は10月目標に展開予定。
(3) オペレーション業務
現在開発業務は伊藤忠商事にてNECネクサソリューション(株)を開発パートナーとして行なわれているが、システム完成後の実際のオペレーション業務は子会社である伊藤忠オートモービル(株)を通じて顧客に提供する。

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