日本ＩＢＭ、ＮＥＣ／ビジネス・インテリジェンス分野で協業

日本IBMと日本電気（株）は、ビジネス・インテリジェンス(BI)分野における協業を発表した。
従来、NECとインフォミックス株式会社の間で締結されていたデータウェアハウス向けデータベース管理ソフトウェア「IBM(R) Informix Red Brick Decision Server」の販売契約を、日本IBMとNECの間で締結しました。日本IBMでは、今後もRed Brick Decision Serverの販売・開発を継続するとともに、既にInformix製品を使用されている顧客には、従来通りのサポートを日本IBMから提供する。
また、Red Brick Decision Serverに関するSIビジネスを、NECが持つ220社350システムの導入実績を生かして両社共同で行なうほか、NECは、日本IBMのBI関連製品であるIntelligent Minerの販売を行なう予定。さらに、共同でIntelligent Miner関連のコンサルティングサービスの提供、両社でのセミナーの開催やマーケティング活動など、幅広い協力を行なっていく。
この協業により、金融業・流通業・製造業など、日本IBMとNECがそれぞれ得意とする分野に対するより広範囲なBI関連ソリューションの提供が可能となる。また、NECグループでは、Red Brick Decision Serverの販売を拡大するため、BI分野の要員を250名体制とする。
日本IBMとNECでは、Red Brick Decision Serverについて、今後3年間で500ユーザへの販売を見込んでおり、今後もBI分野における協業関係を強化し、相乗効果の向上を目指していく。
Red Brick Decision Serverについて
「Red Brick Decision Server」は、データウェアハウス向けに設計されたリレーショナル・データベース管理ソフトウェア(RDBMS)です。大量データの高速読み出しや高速検索を特長としているほか、操作性、運用性にも優れたソフトウェアです。
NECは、日本国内において、（株）ブリヂストン、月星化成（株）、コクヨ（株）など、220社350システムの導入実績を有している。
Intelligent Miner について
「DB2 Intelligent Miner for Data」は、膨大なデータを分析し、ビジネスに有効な情報を発見するためのデータ・マイニング・ツール。データ間の隠れた法則を発見することにより、ビジネス・アナリストや管理職の方々は、顧客とのリレーション強化や、利益の最大化、あるいは不正の発見と防止などの種々の課題を解決することができる。
日本IBMは、日本国内において、明治生命保険相互会社、住友信託銀行（株）、（株）フジサンケイリビングサービス、国立京都病院など、多くの導入実績を有している。