国土交通省／交通需要マネジメント（ＴＤＭ）実証実験の実施計画に係る認定（第一次分）について

警察庁及び国土交通省では、「交通需要マネジメント（ＴＤＭ）実証実験」の実施計画として、計９件を認定し、そのうち２件が物流関係だった。
○この実証実験の制度は、都市圏において公共交通の利用促進や物流の効率化等のＴＤＭを一層充実することを目的に本年度から創設したものです。認定を受けた実証実験については、実施に際して、都道府県警察本部、地方整備局及び地方運輸局が連携して支援するとともに、地域における自動車交通の調整、事業者による交通事業の改善、環境負荷の少ない自動車や低硫黄軽油の導入等を行う参加事業者の負担する経費の一部に対して補助も行うこととしています。さらに、都市圏の安全かつ円滑な交通を確保するための都市圏交通円滑化総合計画の策定に関し本実証実験の成果も活用することとされている。
○本年５月２５日から７月１３日まで行った本実証実験の公募に対しては、全国各地の地方公共団体等から実施計画の候補として計２１件の申請があり、これらについて８月２日に開催した有識者の懇談会（座長：石田　東生　筑波大教授）の推薦に基づいて、９月からの開始を予定しているなど緊急に実施する必要性のある９件に対して認定を行った。今回認定された実施計画については、いずれも９月中に順次実験が開始される予定。
認定したＴＤＭ実証実験実施計画の概要（物流関係のみ）
　
■名古屋南部地域を中心とした愛知県 【名古屋南部地域を中心としたＴＤＭ実証実験（物流）】
・ トラックの迂回運行誘導等
愛知県内の物流事業者のトラックを対象に、国道２３号等から伊勢湾岸自動車道への迂回通行の促進を図るとともに、併せて、ＣＮＧ（圧縮天然ガス）使用車両の導入を促進する。
愛知県環境物流対策検討会議（愛知県、名古屋市等で構成） 13年9月
■那覇市 【てぶら観光】 ・ 観光客の手荷物を対象とした宅配便の導入
那覇空港に到着した観光客を対象として空港から市内のホテルへ携行荷物を低料金で配送するサービスを導入するとともに、併せて、その利用者に市内でのバス利用を半額割引で提供するほか、空港・市内間の道路で違法駐停車を抑制する取組みを行う。
沖縄地方渋滞対策推進協議会（沖縄県、那覇市等で構成） 13年9月