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三菱マテリアル/高性能RFIDシステム「BitTagシリーズ」および「インテリジェントライブラリーシステム」を発売

2001年09月13日/未分類

三菱マテリアル(株)の先端製品カンパニー「RF-ID事業センター」は、高性能RFIDシステム「BitTagシリーズ」を発売した。
また具体的なアプリケーションとして「インテリジェントライブラリーシステム(Intelligent Library System: 略称ILS)」が発売した。これは、1997年より進めてきた米国チェックポイントシステムズ社(Checkpoint Systems Inc.、社長:マイケル・スミス、資本金:234百万米ドル、本社:米国ニュージャージー州ソロフェア)との共同開発技術をベースに商品化したもの。
RFID(Radio Frequency Identification)は、電磁波を用いた非接触のICカード/タグ(以下「タグ」)による個別認識システムで、操作性や機密性(偽造が困難)に優れ、さらに高速読み書きができ、情報の大容量化も容易。
しかしこれまでのRFIDシステムにおいては、周波数帯13.56MHzを使用した場合は電波が水分に吸収されることがなく、人間が持ち運ぶタグでも読み書き可能だが、国内電波法の規制(ワイヤレスカードシステム)のため通信距離が小さく抑えられ、また、アンテナサイズを一定以上大きくできず、ゲート型のリーダーの商品化が困難だった。
また通信距離不足を補うために、タグの存在のみを検知できるゲート型のリーダーが、ICのメモリ内のデータを読み取ることができないため、タグ貼付け対象物の特定ができなかった。一方周波数帯2.45GHzを使用した場合は、通信距離は十分に取れるが、電波が水分に吸収されるため、人間が持ち運ぶタグは認識できないという問題点があった。
今般開発した高性能RFIDシステム「BitTagシリーズ」は、これらの点を次に示す方法で解決したもの。
1.通信距離の伸長
消費電力がこれまでの10分の1以下という非同期式ICを採用することにより、リーダライターから遠く離れた位置でICが起動できるようにし、通信距離を大幅に伸ばすことに成功。これにより、単にタグの有り無しを認識するだけでなく、データの読み取りを可能とした。
2.ゲート型リーダーの開発
独自のアンテナ設計技術を用い、これまでより広範囲の通信領域を有するゲート型リーダーを開発。
3.人体や水分の影響防止
周波数帯13.56MHzのICを使用し、かつ通信距離を伸長させたため、電波が水分に吸収されることがなくなり、人間が持ち運ぶ対象物(タグ貼付対象物)をゲート型リーダーにて認識できるようになった。
新システムは、無線周波数帯13.56MHzを使用し、国内電波法(ワイヤレスカードシステム)に適合して(技術基準適合証明3)取得済)、車イスも通行可能な95cmの間隔で設置できるゲート型のリーダー間を通過するタグに記録したデータを読み出し、対象物を特定することができるという性能を持つ国内唯一のシステムで、流通・物流・各種レンタル業など多様な業種に適合できるものとなっている。これはタグが人体に接した状態/またはタグが濡れた状態でも有効。
新システムの具体的なアプリケーションとして「インテリジェントライブラリーシステム(Intelligent Library System: 略称ILS)」が併せて発売された。
ILSは、図書館の蔵書に総合管理ラベル(BitTagのラベルタイプタグ)を貼付け、図書館業務を効率化するシステムです。このシステムを採用することにより、図書貸出し手続時間の短縮、蔵書点検時間の大幅削減、蔵書管理の精度向上など、図書館スタッフ/利用者双方に非常に大きなメリットとなる。
また、既存の図書館管理システム・データベースシステムとの接続については、非常にシンプルなインタフェースを提供していますので、比較的容易に連携が可能。
<販売予定価格、売上目標>
BitTagシリーズ
[販売予定価格]
・ラベルタイプタグ @200-. (今後2~3年以内に@100-.以下を目標)
・リーダライター @50 000より
[売上目標]
・3年後には、年間売上15億円を目標。
ILS
[販売予定価格]
・総合管理ラベル(BitTagラベルタイプタグ) @200-. (今後2~3年以内に@100-.以下を目標)
・システム構成機器 一式 15 0 000より(システム構成により異なります)
[売上目標]
・3年後には、年間売上12億円を目標。

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