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国土交通省/自動車サイクル部品利用拡大の情報提供システム実証実験、結果まとまる

2001年10月01日/未分類

国土交通省は、使用済み自動車からのリサイクル部品の使用を促進するため、インターネットを活用したリサイクル部品情報提供システムを試作するとともに、このシステムをモニター使用した全国90の整備事業者からシステムの構成、運用等についての意見収集により、システムの実用化に向けた課題を整理した。
その結果、試作したシステムについては、登録番号の検索で車種が特定できること、リサイクル部品と純正部品等の価格の比較情報が得られることなどが評価された。
一方、システムの実用化に当たっては、(1)システムの使い勝手の向上(検索可能部品を増やすこと、車台番号や類別型式から検索できる機能を付与すること等)、(2)部品に関する情報の充実(ドアミラーが付いているかどうか等の付属品情報の表示、部品の価格、納期等)、(3)品質に関する情報の充実(部品の種類毎に品質の項目、品質の記述方法等に関して関係者間で取り決めること)等が必要であると指摘している。
また、実用的なシステムを構築する場合には、データ量が膨大となり、情報のメンテナンスに多大な工数が発生することから、部品と自動車とのマッチングに関するデータベースの活用方策を検討することなどが必要であるとしている。
さらに、リサイクル部品の利用を促進するためには、情報提供システムの実用化のみならず、自動車メーカー、リサイクル部品供給事業者、自動車整備事業者等関係者が一丸となって、リサイクル部品の在庫の確保、部品の信頼性の向上、ユーザーPR等に積極的に取り組むべきとの指摘がされている。
今後、国土交通省では、この結果を踏まえ、リサイクル部品の品質評価基準の策定等について検討を進めるとともに、リサイクル部品情報提供ネットワークの実用化を始め、リサイクル部品の利用拡大に向けての取り組みを推進するため、自動車整備事業者、リサイクル部品供給事業者、自動車メーカーなど関係者による協議会の設置を働きかけていく。

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