LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

カスミ、NEC、日本エクセロン、イーシー・ワン/電子商取引国際標準仕様ebXMLを日本初利用

2001年10月29日/未分類

(株)カスミ、日本電気(株)、日本エクセロン(株)、(株)イーシー・ワンは、電子商取引の国際標準仕様であるebXMを国内で初めて利用した、取引先と商品情報や販促情報、販売実績情報などのデータを交換・共有するシステムを構築した。
システムでは、企業間での情報交換を行なうために、ebXML仕様の一つである「ebXMLメッセージングサービス仕様」に基づいたデータ交換手順と、国内流通業における企業間電子商取引に適したXMLビジネス文書形式を策定した。
今後、カスミとNECでは、策定したデータ交換手順とXMLビジネス文書形式を(財)流通システム開発センターに提出し、流通業界における企業間電子商取引の標準策定に貢献する。
新システムは、取引先とXMLビジネス文書形式の商品情報や販促情報、販売実績情報などをインターネットを通じて交換・共有することで、取引先である食品メーカや卸とカスミの間でのバリューチェーンを構築する。
新システムを活用することにより、相互の迅速な情報伝達や経営の効率化を推進し、取引先と共同で顧客ニーズに適した商品開発や店舗ごとの最適な品揃えの実現を目指す。
新システムは11月から運用を開始。当初、味の素ゼネラルフーヅ、西野商事など4社と新システムを利用した情報共有を開始し、順次参加企業を拡大する計画。
新システムの主な特長
食品メーカや卸などの取引先から、インターネットを利用して商品情報や販促情報、棚割情報などの提供を受ける。一方、取引先に対し、インターネットを利用して販売実績情報や販促実績情報、棚割実績情報などを提供する。
これにより、取引先・本部・店舗間での迅速な情報伝達や、取引先の営業担当者やバイヤーの作業工数を削減することを可能としており、カスミは顧客のニーズに適した商品の品揃えや取引先の販促活動に合わせた適切な商品発注などを実現する。また、取引先は、精度の高い商品開発や販促費の効率的な活用などを実現する。
電子商取引の国際標準仕様ebXMLの一つである「ebXMLメッセージングサービス仕様」に基づいたデータ交換手順を策定し、取引先とデータ交換を行なう。また、NECは、データ交換手順を実現する食品メーカ向け「ebXMLデータ交換パッケージ」を11月から出荷開始する。
これにより、XMLを利用した他企業のシステムや社内システムとの連携を容易に行なうことができる。なお、「ebXMLデータ交換パッケージ」の基盤ソフトウェアとして、日本エクセロンの「eXcelon Business Process Manager(BPM)」を利用している。
企業間で交換する商品情報や販促情報、販売実績情報などの情報形式として、国内流通業における企業間電子商取引に適したXMLビジネス文書形式を策定する。今後、カスミとNECでは、策定したデータ交換手順とXMLビジネス文書形式を財団法人流通システム開発センターに提出し、流通業界における企業間電子商取引の標準策定に積極的に携わっていく。
カスミの中期計画のIT戦略である「社内の全ての情報の有機的統合(In B)・取引先との情報共有化(B2B)・顧客とのネットワーク(B2C)」の1つに位置付けられるもの。
カスミでは、社内・取引先・顧客にとって有益となる情報を共有・活用することにより、顧客にとってより付加価値の高い商品の提供を目指すことを目標として、これらの3つのネットワークを有機的に統合したB2B2Cのネットワークの構築を進めていく。
NECならびに日本エクセロン、EC-Oneの各社は、このたびの実績を踏まえ、今後も顧客のビジネスを推進する最適なインターネットソリューションを提供してまいります。
ebXML= XML(拡張可能なマーク付き言語)を活用した電子商取引向けの国際標準仕様。国連の機関である「UN/CEFACT」と非営利のXML関連標準化団体「OASIS」が共同で設立した「ebXMLイニシアティブ」が策定し、2001年5月に「ebXML 1.0」が発表されている。

関連記事

未分類に関する最新ニュース

最新ニュース