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三菱電機/ITによる経営革新で400億円のコスト改善、SCM全社展開

2001年11月14日/未分類

三菱電機(株)はITを活用した経営革新と生産性向上を目指し、2001年度から2003年度の3か年にわたる情報システム中期計画「e-Speed21」をする。
【e-Speed21の概要】
情報システム中期計画「e-Speed21」は、市場の変化にスピーディーに対応してビジネスチャンスを確実に捉え、設計・生産効率を高め、コストを削減し、更には新たなビジネスモデルを展開する、ITによる経営革新基盤の構築を行うもの。
具体的にはサプライチェーンマネジメントシステム(SCM)の全社展開、電子商取引(EC)の適用拡大、設計業務の革新、生産管理の高度化など「11の重点アプリケーション分野」を設定し、それぞれについて先行モデル事業を定めて推進していく。
モデル事業で確立した標準システムを各事業の特性に最適化させながら、2003年度末までに、順次、全社及び三菱電機グループ全体に展開していく。
また、重点アプリケーション分野を支える基盤として、高度な「ネットワークセキュリティ」基盤の確立、情報システムの開発・保守・運営を効率化する「情報システムの標準化・体系化」と「関係会社の情報システム強化」の「3つの基盤プロジェクト」も推進中。
【投資金額と効果】
2001年度から2003年度の3年間に約1 500億円を投じ、この内約1 000億円を11の重点アプリケーション分野に投入する。これにより在庫の大幅な圧縮や省力化等によるコスト削減、設計・生産効率の向上を図り、「400億円/年のコスト改善」を目指す。
また、週単位での生産・出荷計画策定及び設計・製造品質の向上等による「経営体質の強化」、短納期化や適切な情報提供等による顧客サービスの向上とECの展開などによる「売上拡大」を目指す。
【重点アプリケーション分野の概要】
S C M サプライチェーン全体のリードタイム短縮、在庫縮減、各プロセスの業務効率化や情報共有化を行う。FA機器、半導体をモデル事業として展開中。
営業EC ECの共通基盤を整備し、新たな顧客層を獲得する。家電(補用品)、昇降機(小形/ホームエレベーター)、FA機器で既に稼働中。
CRM/SFA全社横断的顧客情報を収集・蓄積・統合する基盤を構築する。FA機器などをモデル事業として推進中。
調達EC 部品・材料購入コスト低減と調達業務の効率化を目指し、資材調達EC基盤を構築する。
設計革新 一連の業務プロセスで全てのデータにアクセス・入手・再利用できるPDM環境、S/W開発の標準化、3次元CADを核としたCAD/CAM/CAT/CAE一貫化技術、IPの再利用基盤などを構築する。宇宙システム、携帯電話などをモデル事業として展開中。
生産管理 グローバルな事業展開に対応した国内外の生産拠点の連携を強化する生産管理システムを構築する。自動車用電装品、携帯電話などをモデル事業として展開中。
経理 決算日程短縮、財務体質強化のため、三菱電機グループとして体系化された経理システムを構築する。
人事 人材管理の強化、最適配置を行うため、三菱電機グループとして体系化された人事システムを構築する。
環境 製品及び生産における環境負荷低減のため、環境関連情報の収集・管理・利用システムを構築する。
品質 品質保証体制強化のため、品質情報の収集・管理・分析システムを構築する。
知的財産権 特許取得、権利行使と権利侵害予防強化のため、知的財産権情報を一元管理するシステムを構築する。
【システム構築体制】
三菱電機本体はシステムコンセプトと仕様を決定する「IT企画」と設計革新等の「先行技術開発」を担当し、システムの開発・保守・運営は(株)ダイヤモンドソリューションプラザが、ネットワーク関連の開発・保守・運営は三菱電機情報ネットワーク(株)が担当する。

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