三菱電機は8月26日、中国の鉄道車両メーカー中国南車青島四方機車車両から、広州地下鉄6号線向けリニアモーター車両(非浮上式)用電機品を総額約27億円で受注したと発表した。
採用された電機品は、VVVFインバーター推進制御装置、リニアモーター、列車情報制御装置など。列車情報制御装置は三菱電機の伊丹製作所で、それ以外の電機品は、株洲南車時代電気と、同社と三菱電機の合弁会社である株洲時菱交通設備と共同で製作を行う。2011年5月から順次納入する。
三菱電機は2005年に中国初となるリニアモーター車両(非浮上式)で運行中の広州地下鉄4・5号線向けにも車両用電機品約300両分を受注しており、今回の受注はその実績や2万両を超える海外の納入実績が評価を受けた。
広州は、北京、上海に次ぐ中国第3の大都市でインフラ整備が進められており、1997年に開業した広州地下鉄は、現在までに5路線が開通し2020年までに全16路線が開通する。