国土交通省／運輸多目的衛星新１号機(MTSAT-1R)の打ち上げ遅延

国土交通省によると、運輸多目的衛星新１号機MTSAT-1Rは平成１２年３月、米国の衛星メーカーと製造契約を締結し、宇宙開発事業団のＨ－IIＡロケットを打ち上げ予定機として、平成１５年３月末までの打ち上げに向けた諸準備を進めているものの、MTSAT-1Rの製造工程に遅れが生じていることから、その打ち上げは、平成１５年夏に遅れると発表した。
打ち上げ遅延に対する措置として、気象庁では、現行の静止気象衛星ひまわり５号を慎重に運用管理するほか、日々の天気予報業務や台風・集中豪雨の観測に支障が生じないように、米国の極軌道気象衛星（NOAA）を活用した日本付近の雲画像解析を行う。
さらに、外国の静止気象衛星を活用して、ひまわり５号と同レベルの画像を取得する可能性について検討する。
航空ミッションについても、衛星を利用した航空管制システムの早期導入が求められており、平成１５年夏の出来るだけ早期のMTSAT-1Rの打ち上げを目指す。