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富士通/SCMサービス「CollaboAgent」新発売

2001年11月18日/未分類

富士通(株)は、国内で初めて、小売業とベンダ企業間でのサプライ・チェーン・マネジメント(SCM)を各業界の標準システムを用いて支援するサービス「CollaboAgent(コラボエージェント)」を12月より販売開始する。
第一弾として繊維業界向けのサービスを提供開始する。
今回提供するサービスのうち基本となる「ベンダ企業向け商品カタログ登録サービス」は月額8 000円から、「小売業向け商品カタログ検索サービス」は月額10 000円から提供し、2005年までにベンダ企業1 000社および小売業100社を対象に販売する予定。
本サービスを利用することにより、顧客は、電子商取引を行う際に必要となる商品イメージ画像情報など情報交換のリードタイムの短縮、データ入力ミスの改善、JANソースマーキングの活用による値札付けや検品、商品マスタ管理等の効率化が可能になる。
本サービスは、ブロードバンド・インターネットを使って、小売業とベンダ企業間でやりとりされる、商品カタログ、取引条件情報、売上情報、需要予測情報等の情報を共有し、生産から販売までの商品流通に関する企業間コラボレーション(協業)を実現する、国内初のサービス。
従来の商品取引業務は、各社まちまちの仕様で行われていたため、データ入力作業が重複したり、入力ミスが発生するなどの問題があった。
今回のサービスを用いると「取引会社関係に依存しない統一的なシステム」が実現でき、商品カタログ等の商品マスタ情報交換に関わる小売業とベンダ企業双方のコストを35~45%改善できるほか、リードタイムも約半分に削減でき、業界全体の業務効率向上に寄与する。
また、商品カタログの登録/検索機能を用いると、ベンダ企業にとっては商品紹介の場として、小売企業にとっては新規扱い商品検索の場としても活用できるので、新たなビジネス機会の創出効果が見込まれる。
さらに、JANコードが普及することで、従来手作業で行っていた値札付け作業や検品作業が不要になり、正確な需要予測や迅速な生産連携による適正在庫化などのビジネスプロセス改善が可能。
また、富士通では、現在、中小企業総合事業団が運営中の「QRコードセンター事業」を2002年2月以降に事業団から引継ぐ予定で、QRコードを繊維業界標準として継承し、本サービスに加えて提供していく予定。
サービスの特長
(1)業界標準に準拠
業界標準に準拠しているため、従来、取引先ごとに異なるフォーマットや通信環境、媒体で行われていた業務プロセスを大幅に削減できる。
(2)取引会社関係に依存しないサービス
業界標準のフォーマット規約内での利用企業の使い勝手に合わせた登録画面、検索画面の自動レイアウト生成機能を搭載し、企業間で画面を共有しながら情報を入力できる。
(3)データベース同期化の実現
エージェント技術を利用した分散型データベース構造を採用し、利用企業内のデータベースと同期が可能で、投資コストの削減が図れる。
(4)対象業界/商品の拡大
繊維業界のみならず他の業界(化粧品 雑貨 鞄)にも拡大が可能。
(5)低コスト導入可能
WEBブラウザで利用することができ、利用者側に特定のアプリケーションが不要。
今後、同サービスを核として、小売業/ベンダ企業間のCPFRの業務フローやinBの業務システムに関するソリューションを提供していく予定。
(1)Web-EDIサービス=(パッケージ名称:WIT-Web)
(2)inBサービス=(1)小売向け商品管理業務システム (2)アパレル向け店頭システムetc.
【販売目標】
ユーザ数 2005年までに、ベンダ企業1 000社、小売業100社
年間売上 24億円
関連ビジネス 50億円
小売企業向けinBシステム( 商品管理業務、商品分析、当サービスとのインターフェース)やメーカ企業inBシステム(販売管理、需要予測、生産計画、当サービスとのインターフェース)
【価格】
[基本サービス]
・ベンダ企業向け商品カタログ登録サービス 月額基本料金:8 000円~
・小売業向け商品カタログ検索サービス 月額基本料金:10 000円~
[オプションサービス]
・VAN連携サービス 月額固定料金:50 000円
・商品台帳作成サービス 月額基本料金:10 000円~
・SCMサービス ※個別見積り
情報共有サービス 月額価格:10 000円~
自動補充サービス 月額価格:10 000円~
生産連携サービス 月額価格:10 000円~
需要予測サービス 月額価格:10 000円~
【用語説明】
JANソースマーキング
食品、雑貨商品を中心にして商品パッケージ(箱、包み)に印刷されているバーコード値札。メーカが製品に印刷することから、ソース(源)でのマーキング(値札付け)と呼ばれる。
これに対して、小売が値札付けをする場合は、インハウスマーキングという。
QRコードセンター
94年から始まった繊維産業構造改善事業の基盤として開発された商品カタログ情報の交換を目的としたデータベースシステムのことで、現在は中小企業総合事業団が運営しているサービス事業。
「QRコードセンター事業」については、「新QRコードセンタ事業の実施事業者の公募」において富士通が採択され、現在、移管手続きを実施中です。
エージェント技術
元々はナレッジマネジメントの基本技術として開発されたもので、さまざまなところに分散して存在するデータベース内の『知識』を、XMLをベースとして、高速で検索する技術。今回のデータベース同期化ツールとして活用している。富士通製品名:InterStage AgentPRO
CPFR(Collaborative Planning Forecasting and Replenishment)
昨年より米国流通業界で企業間コラボレーションを実現する手法として、言われ始めたコラボレーションの形態のことで、商品企画段階から、需要予測、商品補充までの全工程で協働すること。

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