ＮＥＣ／ＹＫＫからＷｅｂ型ＥＤＩを利用した部品調達システムを受注・構築

NEC(NECソリューションズ)は、Web型EDIを利用した部品調達システムをYKK（株）から受注・構築した。同システムはYKK黒部事業所での部品調達に利用されている。
NECのインターネットサービス「BIGLOBE」で提供している企業間データ交換サービス「eSCMサービス」を利用することにより、取引先との見積情報や注文情報、納品情報など受発注データの交換をWebブラウザのみで行なうことを可能とするもの。
YKKでは、本年2月から黒部事業所で取引先とのWeb型EDIによる部品調達を開始しており、1997年から同事業所で利用を開始しているファイル転送型EDIと併用することにより、注文伝票の印刷や、郵送などの直接的な経費の削減、データ入力作業の削減、さらに納期達成率の大幅な向上などを実現している。
また、取引先側についても、データ入力・確認や納品書と現物を突き合わせる作業が不要となることにより、大幅なコスト削減効果を見込んでいる。
これらの導入効果を踏まえ、来年度、黒部事業所以外の各事業所へもWeb型EDI導入を推進する計画であり、取引先と共にさらなる調達業務の効率化やリードタイム短縮を実現し、市場環境への変動対応力や価格競争力の強化を図っていく。
この他にもアサヒビール（株）やコール・オン・ネット（株）に対して商談機能を中心に企業間の調達業務を支援する「電子調達サービス」を提供するなどの実績を有している。
NECでは、企業のEビジネス業務を「BIGLOBE」のiDC上で効率よくアウトソーシングするサービス体系を「ユア・インターネットサービス」の名称で確立し、本年9月から販売活動を開始している。
これらのサービス提供実績などを踏まえ、今後も顧客のEビジネス推進を経済的かつ短期間で実現するため、「ユア・インターネットサービス」の拡充に取り組んでいく。