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トーハン/雑誌サプライ・チェーン・マネジメント体制を実現

2001年12月12日/未分類

(株)トーハンは、埼玉県上尾市に雑誌の発送作業施設としてはわが国最大級の大型物流センター「トーハン上尾センター」をこのほど、稼働させた。
同センターは、ローコストかつ高機能を徹底的に追求し、事故率10万分の3以下が保証された世界最大級の雑誌発送専用の大型物流センターで、高品質物流による事故ゼロを実現することで取引先の検品作業も不要。
主な設備としては業界初の束ロボットや、バラ自動発送機の開発、また全ラインに設置した「自動検品装置」や「輸送方面別仕分けソータ」「自動連動梱包機」など最新鋭のFAシステムを導入。
特に、同センターに4セット導入された「束発送ロボット」は、束発送における業界初の無人化システムとして、メーカーとの共同開発による特許を出願中。さらにバーコードを使ったシステムとして、運送会社との協力で配送中の誤配事故を防止する「荷物追跡システム」や、バーコードにより出荷作業所・ライン・商品明細などが確認できる「内容照会システム」等も開発中。
現在、雑誌のアイテム数は3,400点強あり、同社から日々約600万冊の膨大な雑誌を25,000軒以上の取引店に配送している。
これらの膨大な雑誌の発送と返品処理の高品質物流を抜本的に改革するため、その第1弾として平成8年に埼玉県加須市に雑誌の返品センター「東京ロジスティックスセンター」(以下、東京LC)を総工費140億円で建設している。
同センターの稼働で取引先書店の返品伝票起票レスによる作業の省力化や正確な返品データがリアルタイムで把握できるようになり、出版業界に新しい時代のスタンダードを確立した。
さらに平成12年には東京LCで取得される返品データ、書店での売上POSデータ等を複合的に活用して商品分析・商圏分析が可能となる「新雑誌配本システム」を開発している。
そして今般、改革の集大成として「トーハン上尾センター」を稼働させることで、仕入・配本・販売・返品物流までのシステムがデータで有機的につながれた雑誌サプライ・チェーン・マネジメント(SCM)体制が、業界で初めて完成したことになる。
東京LC、雑誌配本システム、トーハン上尾センターの連結で雑誌一貫流通システムを完成させたが、今後も取引先・読者へのサービス向上のために徹底したローコストオペレーションの実現と高品質物流を構築することで、出版業界全体の効率化と経営基盤の安定に大きく貢献し、更に躍進する『情報・流通ネットワ-ク企業』を目指す。
トーハン上尾センターの概要
所在地=埼玉県上尾市上尾宿向原2115番地
敷地面積=31,680㎡
建築延床面積=25,450㎡(2階建て一部3階)
緑地面積=6,620㎡
一日平均業務量=14万個(全量の約40%)
投資額=約150億円

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