川鉄情報システム、マイクロソフト／中堅企業向けB ２ B 分野で協業

川鉄情報システム（株）およびマイクロソフト（株）は中堅企業向けの電子調達ソリューション、サ
プライヤーソリューションの開発および販売において協業することを発表した。
ターゲットとする市場の状況
EDI 、Web EDI 、XML/EDI など、ここ数年のB2B （企業間電子商取引）技術の普及に伴い、大企業における商取引の電子化は急速に進化し、大企業間同士のサプライチェーンの効率化は実現しつつある。
今日ではB2B 普及の必要性は、大手企業間から、さらにその先の一次、二次の中堅、中規模の取引先へと拡大している。
しかしながら中堅企業における戦略的なB2B インフラの普及状況はいまだに不十分な現状にあり、真のサプライチェーン全体を効率化するレベルには到達していない。その理由としては、昨今の不景気も大きな要因だが、その他にも下記のような要因が考えられる。
1. B2B インフラに対する投資効果が算出しにくい
2. B2B システム導入・B2B システム運用における技術的キャッチアップが難しい
3. 各業界における標準化（XML/EDI など）が遅れている
4. リーズナブルな中規模企業向けソリューションが不足している
中堅企業におけるB2B インフラ普及拡大の条件
このような状況の中で、中堅企業に対して戦略的なB2B インフラを普及拡大するためには、以下のようなB2B ソリューションの要素が求められている。
1. プロフェッショナルなインテグレーション
B2B インフラ導入は、電話やFAX のように機器の導入で対処できる場合もありえる。しかし、本来はビジネスプロセス効率化を目的とした戦略的な経営投資あり、ビジネスメリットにフォーカスしたソリューションの提供が必要。
更に、XML やEDI などの専門知識をユーザーに意識させることなく、丁寧かつ簡単に、提案、導入、サポート、保守、運用できるインテグレーション能力が必要不可欠。
2. 将来性、拡張性、柔軟性のあるプラットフォーム。明確な導入効果。
新規の取引先の追加や業界標準の仕様改定ごとに大幅なシステム投資が発生しない柔軟なプラットフォームを利用したソリューションである必要がある。
さらに、これまで人手を介していたビジネスプロセスを自動化させる付加機能によりＢ 2 Ｂインフラ導入におけるコスト削減効果を明確にする必要がある。
3. コストパフォーマンス
上記のようなインテグレーションおよびシステムを低価格で提供できることが必要。
協業
上記のように市場に要求されているB2B ソリューションを開発・販売するために、川鉄情報システムとマイクロソフトは協業し、低コスト、短期間で経営効果を発揮する以下の中堅企業向けソリューションを発表した。
B2B スターターシリーズサプライヤソリューション
サプライヤーソリューション for ロゼッタネット（ロゼッタネット向けソリューション）
サプライヤーソリューション for E マーケットプレイス（E マーケットプレイス向けソリューション）
B2B スターターシリーズ電子調達ソリューション
売上目標
初年度5 億円（川鉄情報システム受注売り上げベース）
各社の取り組み
1. 開発
川鉄情報システムはCommerce Server 2000 、BizTalk Server 2000 、BizTalk
Server Accelerator for Suppliers 、BizTalk Server Accelerator for
RosettaNet を利用したB2B スターターシリーズサプライヤーソリューションを開発。
川鉄情報システムは同社が持つインターネット対応電子調達システム「ｅ-Purchase EIAJ 」をB2B スターターシリーズ電子調達ソリューションとしてCommerce Server 2000 、BizTalk Server 2000 に対応させる。
2. 営業／マーケティング
川鉄情報システムとマイクロソフトは共同でB2B スターターシリーズの普及に向けたセミナーを順次行っていく。既に開催されたセミナーを含めたスケジュールは以下となっている。
2001 年11 月 Microsoft Conference 2001/Fall
2001 年11 月30 日Microsoft RosettaNet ソリューションセミナー
2001 年12 月11 日低コスト、短期間で経営効果を発揮するB2B スターターシリーズ御紹介セミナー（東京）
2001 年12 月13 日低コスト、短期間で経営効果を発揮するB2B スターターシリーズ御紹介セミナー（大阪）
2001 年2 月ロゼッタネットセミナー
マイクロソフトは、川鉄情報システムのB2B スターターシリーズのセールスプロモーション活動を支援。
具体的には以下の活動が決まっている。
セールスプロモーション用Web を共同で立ち上げストリーミングコンテンツをはじめB2B スターターシリーズ普及のための活動を実施していく。
第三者機関が出版・運営するB2B ソリューション紹介の広報物へ両社共同で出稿し、B2B スターターシリーズ普及を図る。
事例プロモーションキャンペーンを共同で実施し、導入ユーザーのPR を行う。