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神鋼電機/フォークリフト事業の営業譲渡について

2001年12月19日/未分類

神鋼電機(株)および住友ナコ マテリアル ハンドリング(株)(以下住友ナコ)は、フォークリフト事業を住友ナコおよび同社子会社に下記のとおり営業譲渡し、同社および同社子会社(仮称:神鋼フォークリフト株式会社)が継承してゆくことで基本合意した。
今回の営業譲渡により神鋼電機には相当額の売却金が入り、財務体質の大幅な好転と、採算面で厳しい状況にあった事業の譲渡により収益力が改善される。これにより、同社の世界的トップシェアを誇る戦略事業であるカラープリンターや半導体・液晶搬送システム事業への一層の経営資源の集中が可能という大きなメリットがある。
基本合意の概要
1.譲渡方法および内容
(1) 本件事業については、神鋼電機および神鋼電機の100%子会社である神鋼電機販売(株)が担っているが、フォークリフト事業の営業権を住友ナコおよび同社100%出資の子会社に営業譲渡する。
(2) 本件事業の譲渡に伴ない、神鋼電機および神鋼電機販売の、主として営業および技術要員約150名を住友ナコおよび同社の子会社に移転することを予定している。
(3) 住友ナコおよび同社子会社は営業権譲受後も、当面、ブランドは「神鋼」を使用する。
2.譲渡時期
 2002年3月を予定。
譲渡の理由
神鋼電機は1950年にわが国で初めてバッテリーフォークリフトを手がけて以来、半世紀にわたり冷凍倉庫、食品分野など特殊分野におけるユーザーに高い評価を得ているが、市場が冷え込むなかで、事業の将来性についてはたいへん厳しいものがある。
フォークリフト事業は世界的に競争が激化しており、業界の再編成が進展しているなかで、単独での生き残りはかなり厳しい面が予想されるため、国際的な戦略の下で規模の拡大による事業基盤の強化を図ることが必要であり、住友重機械工業(株)および世界トップクラスのフォークリフトメーカーである米国のナコマテリアル ハンドリンググループ社の傘下で事業を展開している住友ナコによる事業展開が最適であると判断し、神鋼電機は、販売面および技術面の経営資源を住友ナコおよび同社子会社に譲渡することを決定した。
なお、引き続き住友ナコとの協力関係を維持し、モータや電気品について協力することで合意している。
【譲渡先の概要】
住友ナコ マテリアル ハンドリング株式会社
本店所在地 愛知県大府市大東町2-75
設立 昭和47年5月
資本金 1 000百万円
事業内容 フォークリフト等物流機器製造、販売
年売上高 決算期 平成12年12月期 207億円(連結)
従業員 540名
株主 ナコ マテリアル ハンドリングコーポレーション50%
住友重機械工業50%
日 程
2001年12月17日 当社、神鋼電機販売株式会社取締役会決議
住友ナコと営業譲渡基本契約書調印
2002年 1月 営業譲渡本契約書調印
2002年 3月 営業譲渡完了

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