松下電工(株)は、食品や薬品・化粧品、半導体などの印字文字を高度に読取・照合ができる、小型画像処理装置「マイクロイメージチェッカA230 文字認識タイプ」を発売した。
従来、製品に印字された文字を読取る『文字認識検査』には、高価な専用機が使われていたが、A230は小型ボディに高度な文字読取機能を搭載、技術的・経済的にもより手軽な導入が可能。
特に濃淡処理による『文字切出し機能』で文字背景の影響を受けにくいのが特長で、ニューラルネットワーク技術により、ユーザが使用している文字を学習でき、文字サイズが変わっても確実な検査が可能。
また、良品との照合で文字品質を検査する『文字照合検査』機能も搭載、さまざまな文字検査のニーズに対応できる。
■主な特長
(1) 濃淡処理による文字背景の影響を受けにくい、確実な『文字切出し』が可能
(2) ドット文字や、接触文字、一部がカスレたり欠けた文字にも威力を発揮
(3) ニューラルネットワークで使用される文字を学習。文字サイズが変動してもOK
(4) 標準辞書(OCR-A、OCR-B)を搭載
(5) 文字照合(良品との比較検査)機能を搭載し、文字品質検査にも対応
■主な用途
・ 食品、薬品、化粧品などの印字(製造年月日、賞味・使用期限)検査
・ 半導体や電子部品などの印字(ロット番号、製造番号、ラベル文字)検査
■開発の背景
「製品の印字検査」装置の需要は、PL法対応による食品、薬品業界を中心に、電子部品や他の産業でも幅広く普及しており、その規模はおよそ年間30億円に達すると推定される(同社推定)。
また、品質重視の面から文字検査に対する必要性が年々高まっており、今後さらに需要の拡大が見込まれる市場。
同社ではこの市場に早くから注目し、1993年より研究開発をスタート。その後、1994年に文字認識・照合機能をもったオールインワン型の「イメージチェッカ G110 V3」を発売。
1998年からは当時ニーズの多かった文字照合検査タイプに重点をおき、小型の「マイクロイメージチェッカM200文字照合パッケージ」を商品化。 2000年には、同シリーズをさらに高機能・小型化した「A220文字照合チェッカ」を発売し、ノウハウの蓄積を行ってきた。
そして、近年ニーズの高まりつつある文字認識検査に応えるべく「A230文字認識タイプ」を導入。文字検査市場全体でのシェア拡大を目指す。
機能=検査機能 文字認識、文字照合、位置・回転位置補正、スマート マッチング、リード検査、濃淡エッジ、濃淡ウィンドウなど
サイズ=縦120mm×横40mm×奥行84mm
価格 オープン
※カメラ、レンズ、キーパッドなどは別売
販売目標 2002年 100台/月
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松下電工/食品・薬品・電子部品の文字検査システム「マイクロイメージチェッカA230 文字認識タイプ」新発売
2002年01月06日/未分類
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